白虎草紙
『遙か』の白虎組についての四方山話、SSなどです。

2007年05月26日(土) Red, Red Rose

 
 

青山ユニマット美術館へ、
「シャガールとエコール・ド・パリ コレクション」を、
今日、観に行った。



シャガールは、花の絵で、
一点とても、いいものに、
会えたのが嬉しく。



また、先日乃木坂の、
ポンピドゥー展の会場で、
ひと目でとりこにさせられた、
キスリングの、はっとする、
作品にも会えた。




キスリングは、今年まで、
あまり、ご縁がなかったが、
七年前、フランスで、
ベルト・モリゾの絵に出会い、
そこで、いきなり一番に、
大事な画家に、なったよう、
この、出会いもいいほうへ、
向かったら嬉しい。




そして、ルオーやユトリロや、
モディリアニ、ピカソなど、
そうそうたる、顔ぶれの、
絵が、並ぶ中。



今日、私が一番に、
長く、見入った作品は、
まるで、幸鷹さんのよう、
高貴な美しさに満ちた、
世界の藤田が表した、
紅い、薔薇だった。



藤田のえがく、女性画の、
乳白色の、なまめいた、
肌と、同じよう。



つややかな、花びらに、
ビロードの、葉のさまに、
思わず息も、呑むほどに、
強く、魅せられた。





ワイエスの、展示も見、
美を、いっぱい取り込んで、
一階の、喫茶にて、
お茶を、飲んだなら。



もう、日傘も鞄へと、
しまい、歩いてゆけるほど、
外苑前は、夕暮れの、
青の、中だった。

















 


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