雑記帳

2002年03月02日(土) 素粒子 (結論SF)

素粒子 ミシェル・ウエルベック  筑摩書房 2001/9/15

異父兄弟 ブリュノ、ミシェル  ふたりの 相反する生き方を 本編で描いてる。 
 ●ただひたすら快楽を追求しつづける ブリュノ。
 ●物理学、遺伝子工学の研究をつづけ 合理的な ミシェル。

  一部: 少年時代。
  二部: 40代になったブリュノのあがき、燃え尽き。
     ここまで 時代を反映した性的な描写おおし。
  三部: ミシェルのパートナー生殖器摘出の うえ 死亡
      最後まで自分自身は愛を知ることはなかった
      別の手段で 愛を存在させることは 可能と知る

で ここまでで なにが SF? というのが 正直なとこである。
人間の生き方 世界の移り変わり などを 描いてはあるが、 なにが目的なのかわかりにくい。 エピローグ(10ページ)で 狙いがわかる。 ただムードに酔っているだけのようなプロローグ:詩の 暗示していたものが 明確に描き出される。 読了して はじめて良さがわかるのは。。。いいのか、悪いのか判断に苦しむ。

評価 ○ (読み飛ばした表現多かった。)      


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