| 2003年03月09日(日) |
不思議な体験 (淡々と) |
不思議な体験 比留間久夫著 集英社 1997/2/25
短編集 「サリーちゃんのパパとママがぷかり虚空に現れ、「うん」とうなずく」 僕をささえてくれたのは 山岸ゆかりの一言だった。 彼女は透視能力をもっていた。 「静電気の国の女」 霊感体質ゆえに静電気で髪が逆立つ女性。 「不思議な体験」 「ワイルド・ライフ」 狼のエメラルダとなのる女の子を東京まで乗せていく。 車中での会話。 「雪女’96」 俺は カードを2枚もっている。そこから引き出すためにフォローは万全。 「世界中が幸せになれ」 ぱらぱらと眺めて超能力や 人格乖離、 幽霊談といったエンタメ系の短編集かとおもって読んでみた。 しかしその要素より、人間を描きたかったように感じられた。 一シーンのみを描いてあるため 比留間氏の作品がどのようなものかは まだわからないが、 読みやすい作品であることは確かである。
評価 ○
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