今日のわたし
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2005年10月31日(月) 月光下

数日前の帰り道
とても、とても、
とても大きくて明るくて存在感をあらわにした月と出合った

駅前といっても所詮は田舎
ちょっと路地に入れば人気はない
あるのは晩御飯のいい匂いだけ
街灯だってほとんどない
足元さえおぼろげな暗闇

なのになんか妙に明るいなと思った
暫く歩くと視界に白くて大きなものが映った

それは空の上にあるのに
なんだか手が届きそうなところに転がっていて
でも手を伸ばしても届きやしない



ねえ、ちゃんとわかってる?
救いを求めるためにほんのちょっとでも手を伸ばせば
しっかりと手を握ってくれる相手がいるっていうこと
声をかけたのはほんの偶然
いろんな偶然が重なった

なんでこのタイミングかなと自分でもなんか悔しい
でもこの絶妙なタイミングに、自分を取り巻く偶然に、
ちょっとだけ感謝した


ねえわかってんの?
わたしはちょっと、ていうか結構怒ってるんだからね
前は物理的に距離があったからできることが限られてた
今は近いしと高を括っていた
近いことで安心してたんだと思う
そんな自分に腹が立った
わかっていたようでわたしは全然わかっていなかったんだって
そういえばそういう人だったなって今更になって気付くなんて


ああもう

こんなところでこっそりと言うけれど
最優先事項の一つなんだからね
あなたの一言、そう、たった一言で何を蹴ってもわたしはそれを優先する
同情とか哀れみとか
あなたわたしを一体誰だと思ってるのかな
そんなものを持ってたら今頃縁なんてとっくに切れてるんだよ
それともわたしのコエが届いていなかったのかな……

ね、わたしという人となりを知っている?

細かいことは気にしない
嫌いなものは嫌いとはっきり言える
ヤなもの生理的に受け付けないものうざいもの、そんなのとは一切関わりをもたないようにする

こんなわたしがさ


わかってよ
忘れないでよ

わたしは怒ってるんだからね
だから本人目の前にしては言ってやんないけれど


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