三崎綾+☆ 綾 姫 ☆の不定期日記

☆ 綾 姫 ☆

しつけ?
2004年09月23日(木)
み〜ちゃんが、ミッキーマウスの傘を持って幼稚園に行った。
幼稚園のお友達が、み〜ちゃんの傘を見て「かわいい〜欲しいなぁ」と言った。
お友達のお母さんが、「家は貧乏だからそんなの買えないの!!」と言った。
私自身、普段はよれよれのTシャツにノーブランドの短パン姿なので、
人の事はあまり言えないのだけど、たしかに裕福ではなさそうやった。
そやけど、子供に「家は貧乏やから」なんて本気で怒鳴ってどうするねんって思った。
私の所だって決して裕福じゃない。
旦那は給料カットになってるし、トラック降りて事務職になってますます給料は下がってるし。
どれだけお金が無くても、私は娘に絶対に言わない。「家は貧乏やから」なんて。

娘の自転車は「あの地」に居る時に買った。
あの地は海辺だから、放置してあった娘のチャリはさびが出てかごは割れている。
娘が言った。
「ママ〜あのね、みんな綺麗な自転車乗ってるし、み〜ちゃんも新しいのが欲しい」って。
「新しいのは何時でも買って上げるよ。でも新しいので乗る練習したらまた傷つくし、今の自転車がちゃんと乗れるようになったら新しいのを買って上げるし」
「は〜い」
娘は一生懸命練習して、よたつきながらも自転車に乗れるようになった。
私は「今から自転車を買いに行くぞぉ」自転車屋を3軒回った。
乗れるようになったら買って上げる。。。と言う「約束」を守る為に。
キックボードも「ちゃんと乗れるようになったら新しいのを買って上げる」
ちゃんと乗れるようになって、次の日にはすぐに買いに行った。

新しい物を「ほいほい」と買い与えると価値が下がる。物を粗末に扱うようになるし。
でも「持ってない事」で悲しい思いはさせたくない。
だから、ちゃんと付加価値をつけて私は買い与える。
乗れるようになったご褒美に。。。ママは約束した事はちゃんと守る。。。
約束って言うのは守る為にあるんだから。。。なんて話をしながら。

「貧乏だから、そんなもの買えない」本当の事であったとしても言って良い事と悪い事がある。
そんな台詞を幼稚園の子供に言って良いのだろうか?
私は口が裂けてもそんな事絶対に言わない。
自分で分別がつくような歳になった時、子供が感じてくれたら良い事やと思うし。
「貧乏やから」言われて育った子供の将来を考えてやるべきだと思う。
どれだけお金が無くても、心の貧乏にはなりたくない。


そう自分では思っているのに、過去の心の傷と向き合えない私が居る。
こんな肝っ玉が小さかったかなぁ。こんなに女々しかったかなぁと思う私が居る。
最近また「切り捨てる」事を平気でするようになった。
理解し合えるように努力する事もしなくなった。
時間が経てば、怒りも憎しみも消えるだろうと思ってたんだけど、
世の中、そんなに簡単じゃ無いなぁ。
変わるまで待ってあげる事の大切さを知ってるくせに、待てない私が居たりする。

こんなに心が狭かったんかなぁ。。。もっとでかい器があったはずなんだけどなぁ。。。