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やすみ日記
梅子
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2004年10月03日(日)
雫井脩介「火の粉」

雫井脩介の「火の粉」を読み終わりました。
ひー。怖かったー。ハラハラし通しで寿命が縮むかと思いました。無罪を言い渡した殺人犯が、裁判長の隣に引っ越してきて、すごくいい人で家族とも親しくなるんですが、周りに次々と不可解な出来事が…っていう話です。この殺人犯が、徐々に怪しく見え始めるのに証拠が無くて、家族はすっかり騙されてるし手が打てない…というもどかしさがたまらんです。実は別の人が犯人じゃないの!?とか、話が二転三転して、最後には…。
文庫本で500ページ以上あるので、時間のある方にはオススメ。読みはじめると止まらなくなるので、寝不足に要注意です。少しネタバレ→嫁の星見さんがいい子で、それに引き替え俊郎はなぁ。疑いを持ってからの態度がひどすぎないか。「勝手に決めるな」って、お前がしっかりせんからじゃー!
裁判長の勲さんはずーっと日和見ってましたねぇ。最後だけは違ったけど。検事の野見山さんはいい味出してました。「私はあなたみたいな偽善者が大嫌いですよ」って、実は野見山さんの方がいい人かも。
武内をはじめ、ほんとに実在しそうな登場人物達で、だからこそ余計恐ろしかったです。実際こんな動機で殺人が行われてたらどうしよう。
子育てや介護の様子がリアルで「あんた見てきたのか!」と雫井さんに聞きたいほど。最後に参考文献山ほどあがってましたが…本や話を聞いただけであそこまで書けるとは、作家ってすごい。
鳥越さん、よく長年つきあえましたね…。普通の人なら泣いて逃げ出すとこですが。