カタルシス
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8月にあったブルームのソロ企画「松ヶ下宏之 ピアノの夕べ」の追加公演がキャパオーバーでチケット抽選に漏れてしまった人が多数出てしまったので、その分は自動的に別の日に振り替え公演となった。その振り替えの日が今日で、遠方からの人やお勤めの人を考慮してか土曜の夜という条件。 前回は南青山MANDALAというキャパ120の小さなライブバーが会場だったので、夕方・夜と2回まわしても240人しか入れなかったのだが、今回は新宿のシアターサンモールに舞台を移しているので前回の抽選漏れだけでは逆に席が埋まらない。なので、一応前回の公演に参加できた人にも申込の権利が与えられていた。当然席順は後回しにされるのだが、文句を言う立場ではない。
話は変わって9/1、一緒に映画を観に行ったYuさんと 待ち時間の間に話していた中でこの「ピアノの夕べ」のことを出したら、思いの外興味を持ってくれたので「じゃあ追加公演に申込してみるね」と約束をしていた。私は約束を遂行したが、残念ながら落選してしまいYuさんにもその旨を伝え「また次回に…」と謝った。
〜数日後〜
友人からのメールで「21日の松っちゃんソロチケットが余ってるんだけど行けませんか?」との申し出… マジで? でも一足遅かったというか、タイミングが悪かったというか、21日の夜は予定を入れてしまった後だった。仕方ないが断ろう… と思った時に、ふとYuさんのことを思い出す。メールをくれたMさんはYuさんとも知り合い同士だから 大丈夫かな?と思い、双方にお伺いを立ててみたところ どちらからも快い返事が返ってきた。 これでチケットを余らせることもなくなるし、興味を持ってくれたYuさんに松ヶ下氏のピアノを聴かせることができる!一石二鳥じゃ〜ん♪
こうして迎えた9/21当日。開演は18:00だったので現地集合のYuさんと合流するまでの間Mさんは同じ公演に行くWさんと 私と3人で昼に新宿で待ち合わせをした。ブルームつながりで集まるのは久しぶりのことだったので、ごはんを食べながら雑談にも花が咲く咲く(笑) …といっても全然ブルームの話はしてなかったんだけど(苦笑)
初めての出会いがブルームのライブだったというだけで、一緒に映画や芝居を観に行ったり、旅行に行ったり、テーマパークに遊びに行ったこともあったし、ブルーム以外のライブに赴くこともある。至って普通の友人関係だと思う。ついでにいうと この3人が私にとってのブルーム「核」メンバーであり、お互いに1人で行ったFCイベントが3人の初顔合わせだった。2度目に会った時は3人それぞれ連れが1人いて6人の顔合わせになったが、その時のライブでブルームが雷波少年に拉致されてしまった為、3度目までには随分と間が空いてしまったが、連絡先を教え合っていたので切れずに再会できたと。そんな感じの人達なので、会わない時間が長くてもあまり違和感なく一緒に居られる貴重な存在なのである。いや、むしろ会っていなかった間にあったことやハマった趣味なんかの話が始まるので、時間が足りなくなるくらい話が盛り上がってしまう。 この日も13時の待ち合わせから開場時刻の17時半まで、ずーっと喋りずっぱりだった(笑)
席が指定なので慌てることもなく、開場の時間を少し過ぎたタイミングで会場へ到着するとYuさんが入り口付近に立っているのが見えた。声をかけると、私が来ると思っていなかったらしく「あれ?」と言っていたけれども、公演を聴きに来た訳ではないと知ると「私にチケット譲ってくれたの?」と心配そうに聞いてきた。 自分はこれから別の約束しているので夜は空いてないんだと伝えたら やっと納得してくれたようだった。
開演の時間が近づき、入り口の外に群がっていた人影が徐々にまばらになっていく。 「じゃあそろそろ移動しますわ」と別れの挨拶をすると、 「私たちも中入るよ」とMさん達は入り口に向かう。 お互いに手を振り合って さようなら。
私の次なる予定というのは『西武線組飲み会』と銘打たれた怪しげな集まり… 何か全然色気の無い約束でゴメン。(--;)ゞ
『西武線組』では省略し過ぎなので説明させて頂くと、JR埼京線・板橋駅の前に近藤勇の墓がある。その墓石の近くに交流ノートいうものがあり、墓所に訪れる人達がノートでやり取りをするというマニアな習慣があった。私が友人に誘われて初めて訪れたのが確か95年のことだったから、かれこれ7年も昔の話になる。当時はメールやインターネットなどというものがそれほど一般に浸透していなかったし、携帯電話でさえ持っている人の方が珍しく、ポケベルの全盛期だった。 そんな時代だったからノートでのやり取りなんてアナログな行為が続けていけたのだと思うが、週に1・2回は足を運んでいたのだから当時の私は余程ヒマを持て余していたのだろうと我ながら呆れてしまう。
が、そんなヒマ人は私だけではなかった。
通っているうちに同志(?)と鉢合わせするのは時間の問題で、意気投合なんかしようものなら日時を合わせて集まるようになる。墓所近くのモスバーガーに何冊ものノートを抱え、数人の男女が入れ替わり立ち替わりでノートに書き込みをしたり、歴史談義に花を咲かせたりする。それが毎週確実に行われていたし、常連客は我々だけではないハズだから この店には毎日のようにこんな珍妙な客が訪れていたことは必至であったろう。駅前にマクドナルドができるまでは、墓所のノートに名前を連ねている者の大半はあの店で集会を開いていたことと思われる。
そんな集まりの中で西武線を使っている人が数人いた。新宿線、池袋線と路線は違えど 同じ沿線ということでローカルな話題で盛り上がることもでき、鍋だ西瓜だ(山形が田舎の子が毎年大きな西瓜を貰って帰ってくるので西瓜割りならぬ西瓜食いの会が催される)と何かにつけて誰かの家に集まっては飲んだり語ったりした時期があった。最近ではお互い忙しくなり滅多に顔を合わせる事もなくなっているが、それでも忘年会or新年会・5月の歳三忌・6月の総司忌・暑気払いなどでは毎年誰かしらと顔を合わせる。そのうちのどれかで持ち上がった話が今回の『西武線組飲み会』だったという訳だ。(今回のは確か8月の暑気払いの時だったと思う)
待ち合わせは7時に西武線所沢駅。18時ちょっと過ぎに西武新宿から電車に乗れば余裕で時間に間に合った。 10分以内に召集された全員が集まったので、優秀な集団だなぁと感心する。と、いっても今回参加したのは私の他に女の子が2人と夫婦が1組の計5人。まだ数人西武線ユーザーはいたが、都合が合わないとか、連絡が取れないとか、ウマが合わないとかの理由で 篩にかけられたということだった。 私的には手頃な人数だと思う。大勢過ぎると1つの話題に皆が参加できなくなり、必然的に話題がバラバラになる。結局集まっても「○○さんと何か話したかな??」なんてことになるのが目に見えているから、大勢過ぎるのは好きじゃない。1つの話題に一緒に盛り上がれるのはせいぜい5〜6人が限度だろう。 そんな意味でも有意義な集まりになったような気がした。
歴史…というか露骨に幕末好きの集まりだが、ここでもやはり多趣味の連鎖が起きていて 歴史とは無関係な方向の話題にも盛り上がりを見せてしまう。それぞれの違った趣味に必ず誰かしらがついていくので なかなかネタが途切れないのだ。 予約して入ったのはチェーンの居酒屋だったが、猥雑な雰囲気はなく むしろ男女の二人連れが気分良く過ごせるような「隠れ家」をテーマに設えられた創作和食の店だったので、周囲の客は我々の会話を聞いて 何の集まり何だか訝しく思ったのではないだろうか?
結局とりとめのない話のまま終電の時刻を迎え、また適当な時期にこんな集まりを企画しよう!とそれぞれの家路に就く。所沢はウチの最寄り駅を2駅下った駅だ。そんな短い帰りの道すがらに 「こんな気の利いた企画 自分には立案できまいな…」と考えながら、 先ほど「いいね。いいね!」と相槌を打ってきた自分を思い出し、嘲笑が漏れた。
…調子いいなぁ俺(苦笑)
ほろ酔い気分。
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