カタルシス
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2002年11月20日(水)  浄化 

先月強制的に決められた「開店前夜手伝い」の日がやってきた。
定時までは通常の業務をこなし、その東久留米にある店舗まで 手持ちで搬入のものを抱えながら移動する。

ちなみに今日は高円寺でComeback Stationのライブがある日だったので、私の気持ちはどんよりとしていた。多分、いや絶対に行けっこないと解っているのが 悔しいったらもう!
店に着くまでの道すがら頭の中では「何で今日なんじゃー!何でじゃー!」と繰り返し続けた。

店舗到着

店主夫婦とパートの女性2人が翌日の新装準備にパタパタと忙しそうにしている。傍わらに小さな女の子が、手伝いなのか邪魔なのかという様子でいるのが微笑ましく、初めましてと声をかけると人見知りすることもなく機嫌の良さそうな笑顔を返してくれた。店主夫婦の3番目の子で今は小学2年生。
そして店の看板娘(笑)

社員さんがレジのシステムを設定している間に 私は使い古されたフレームをキレイにして用意してきたポスター類をセットする。それが終わると看板娘の遊び相手に抜擢され、彼女の話をうんうんと言って聞いたり 外を駆け回ったりと 楽しいとはいえ何だかな?な仕事に専念することになってしまった。
幸か不幸か彼女に気に入られたらしい私は「これちゃん!これちゃん!」とあちこちに連れ回される。うーん、この寒空に元気な子だ(笑)
嫌われるよりずっと良いので黙ってお付き合い。

子供の相手をそんなに苦に思わないのは妹弟がいるからだろうが、この子が素直で明るい良い子だったのが一番の理由だと思った。
私は特別子供好きな人間ではないが、“可愛い子”なら好きだ。

■可愛い子■
1)ひねていない
2)人の話を聞き理解しようとする
3)「ありがとう」と「ごめんなさい」が言える

見た目が可愛くても上の3項目がクリアできていない子は“可愛くない子”と認識する。くれぐれも言っておくが私は“特別子供好きな人間”ではない。何をされても子供なら許すなんて寛大な心の持ち主にはなりえないので 悪しからず。手に負えぬ子供ほど厄介なものはないしな!


10時くらいになって作業が一段落したので我々は退散しようとするが、当然の如く食事に誘われて、社員さんも当然のようにお言葉に甘える。
私といえば今更ライブに間に合う訳でもないし、自宅まで目と鼻の先の距離にある店だから万一終電を逃してタクシーを使っても大した額にはならないし、勿論タクシー代は会社に請求するしで

…こうなったら食ってやる。

という決意の元、揚々と行きつけの中華料理店を目指す家族の後について行くのだった。



何だかんだと時間は過ぎたが終電までには開放してくれたので、有り難いと別れの挨拶を済ませる社員さん。その横で看板娘ちゃんが眠そうに目をこすっていたのを見つけ
「眠い?」と耳打ちすると
慌てたように首を横にブンブンと振り「眠くないよ」とすました顔。
もうそろそろ12時だから2年生の彼女には充分遅い時間だと思うのだが、親御さんが許してるんだから良いのかな…(苦笑)

「明日寝坊しないようにね」
「全然平気だよ」
口だけはいっちょまえなんだよなー(笑)

駅前まで見送ってもらって改札をくぐると 女の子が体中で手を振ってくれた。我々も両手を振って彼女に応えた。


あんまり仕事した気分じゃなかったな。
カムステのことを不満に思っていたのもいつの間にか吹き飛んでたし、これはこれで良かったのか(苦笑)


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