カタルシス
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仕事を適当に切り上げてもうダッシュで渋谷に向かった。 何のためって、千綿ヒデノリが無料イベントをする時間に間に合いそうだったから。
実は昼間まで何も知らないでいたんだけど、そろそろCDの発売日だよな〜…と思って公式ページを覗いてみたら今日のところに「渋谷マークシティ1Fエントランスにて無料ライブイベント」と書かれてあったんだ。
TFMが主宰するイベントでクリスマスまでの毎日が何らかの催しで埋まっていて、今日はいくつかのアーティストがそのエントランスで屋外ライブを行う日になっているようだった。 千綿さんは夕方から間をあけながらの3回公演で各30分の持ち時間。そのうちの18:30〜っていうのが丁度良い感じだったんで「よし、行ってみよう!」と思い立った訳。
予定時間ギリギリに現地に着くタイミングでマークシティの2階通路を走っていたら、どこからともなく聴き慣れた旋律… わわぁ!もう始まってる〜(≧△≦;)""
走れ!
人混みをかき分け、エスカレーターを駆け降りたら すぐそこに特設の小さなステージが設えてあって、千綿さんが歌っている真っ最中だった。見物客もそこそこ集まっていて、明らかにファンと思われる一団もいたにはいたけれど 後ろの方で間隔を空けて立っている人達はたまたまそこに居合わせただけの一般のお客さんらしく、その人数もなかなかのものだった。
取りあえず私はファンと一般の間に自然とできてしまったらしい微妙な幅の隙間に紛れ込んで 何とか千綿さんの顔が見える位置を確保する。
初めて彼の音楽を聴いた時、彼は自ら奏でるギター1本のみで歌っていた。スプリングベルと対バンだった横浜でもその形態は変わらず、抜群の歌唱力で補ってはいたものの バンドの音を聴いて初めて彼の音楽に興味を持った私としては少し物足りない気がしていた。
でも、今日は違った。
千綿さんの後ろにサポートギターの姿がある。初めて聴いたときにも途中からフォローに入っていたサポートの人だと、その独特のファッションから思い出すことができた。
彼の名は伊藤可久(いとう・かく)
この可久さんのサポートが入ると入らないとでは音の厚みが全然違っていて、初めて私は千綿さんの“音楽”を凄いと感じて心底ビックリした。たった1本のアコギが加わっただけで、こんなにも変わるものなのかと あんぐり口を開けて聞き入るしか出来なくなる。
今まで彼の“歌”や“音楽に対する姿勢”に惹かれたことはあっても、“音楽”というトータルの形ではアコースティックよりも断然バンドを評価していた私だったけれど、このアコギ2本編成はバンドにも匹敵する強さを持っていた。千綿さんの声が何にも邪魔されずに届く分、バンドよりも上にさえ感じられる。
そのくらいの迫力があったと思う。
「この人達すげぇ…」素直にそう思ったし、そうとしか表現できなかった。
ビックリして 感心して 嬉しくなって うわうわ言っていたら30分なんてあっという間で
千綿ヒデノリというアーティストを本当の意味で認めた瞬間だった。
家に帰って彼の公式サイトにアクセスして、初めて掲示板に書き込みなんてものをしてみた。 とにかくこの感動を何かに残しておきたくて、自分の運営するサイトの掲示板にも書き込みをしてしまった(別アーティストのサイトだっちゅーねん/苦笑) それでも足りなくて 千綿ファンの友人にメールを打って思いつく限りの言葉を駆使して感慨を伝えてみた。
この夜の私は 相当の千綿熱を発していたに違いなかった
…文体が やや『プロジェクトX』風?(苦笑)
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