カタルシス
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2002年12月15日(日)  捨てる神あれば拾う神あり 

昼、桜木町のランドマークタワーまでN.U.のインストアイベントを見に行く。クインズスクエアの奥にある新星堂でマキシシングルの発売プロモーションがあるのだ。
その方がポイントになるからとメンバーが必死のPRをしていたので、遠いと思いつつもそこの店に予約を入れてあげた。そんな訳でどのみち取りには行かなくちゃいけないから、それならイベントある時に行けば丁度良いじゃんね、って話。

実は今日はその後15:30会場16:00スタートで松ヶ下氏の「ピアノの夕べ」がありまして。16時と19時の2回まわしなんだけどチケット取れたのが16時の回だったのだから仕方がない。取れない人も多かったそうだからラッキーと思わないとね。そしてそちらの会場は南青山なので、桜木町からはちょっと手間のかかる道のりの場所。最寄り駅は銀座線「外苑前」だから、桜木町(東急線)→渋谷(銀座線)→外苑前 という経路で割とシンプルなんだけど、いかんせん距離がね… あるからさ。

時間的にはダッシュで動いても松氏の開演にギリギリ間に合うか?って感じだったんだけど、インストアイベントでミニライブ&握手会&サイン会だったので 頑張って最後までいることにした。勿論CD買って握手してサインもらったら即行で移動しなきゃいけない。

事前にメンバー庭瀬くんとやり取りしていたメールで「当日はタイムトライアル」と書いていたのを向こうも覚えていてくれたらしく握手の際に
「タイムトライアルなんよね?次間に合うん?(笑)」
と話しかけてくれた。
「うん!超ギリギリ!」
元気良く応えてみる私…

自分のCDには2人のサインのみ、最近彼らを気に入ってくれた花緯さんには「○○さんへ」と彼女の名前も入れて貰ってサイン終了。
「どうもありがとう またライブでね」
と一言添えて店を後にする。
余談だけど私、この人らに対して もとい、庭瀬くんに対して「頑張れ」という言葉を使わないようにしている。初めて会話をした時に「頑張れって言われるのが一番しんどい」と言っていたのが強烈に印象に残っていて、以来使えなくなってしまった。だから大抵メールの締めくくりなんかには
「次のライブも楽しんでね」とか
「遠征お疲れさま スケジュールハードだけど負けるなよ」なんて書き方で逃げ続けてる訳なんだけども(苦笑)

実際自分自身「頑張る」って苦痛のイメージが強くて確かにプレッシャーになるなと思っていたし、具体的には何の応援にもなっていない言葉だから もしかしたら使うだけ無意味な言葉かも知れないなと、彼とのメールのやり取りで思うようになった。
だから、本気で応援している相手にはできるだけ「頑張って」以外の言葉をかけてあげようと思う。

閑 話 休 題

さて。
新星堂を出た私は店を出るナリ猛ダッシュ! クインズスクエアの中を疾走、動く歩道を黙々と歩き東急の駅まで再びダッシュ。ちなみにこの日のワタシクは珍しくスカート姿でありまして、履き慣れない靴で足は靴擦れを起こしておりました。こんれが最悪に痛い!

でも松氏のピアノリサイタルのために頑張った(まさに苦痛)

そして目指した南青山MANDALAに到着したのが なんと開演5分前!うっひゃ〜ホントにギリギリだった(><;)

中に入ったらチケットを一緒に取った友人2人が席を確保していてくれて(もともと番号が遅かったから一番後ろだけど)、おかげで一人淋しく鑑賞という事態からは免れることができた。

冬の最中だけど必死に走っていたので暑い暑い。友人達に招かれるまま席に着こうとしたら
「スカート?!」と驚かれた。
うん、そうだね 普段の私を知っている程この格好には驚くハズだ(苦笑)

でもでも、愛知から来ていた友人だって滅多に履かないスカート姿だったから
「○○さんだって珍しいじゃないですか」と返したら
「○○さんも確かに珍しいけど時々履くのを見ているもん 君のスカート姿を見たのはディナーショーの時以来だよ!」
…確かに 実際その時以来履いてないしな(汗)

ちなみにディナーショーというのは2000年のクリスマスシーズンに行われたブルームさんのイベントで、京王プラザのホールを借り切って食事にライブにと大騒ぎだったのだが、何が一番騒がれたって 価格よ価格。何と一晩で3万4千円だったのだ。ついでにそのホテルに宿泊するとメンバー直筆のクリスマスカードとオリジナルラベルのワインがプレゼントされるという特典がついていたが、お一人様一泊2万円… おーい、一体どこまで搾り取る気だい?って感じで、本当はそのディナーショー自体も参加を考えていたのだが、抽選ということだったので じゃあ当たったら行きゃ良いや、程度の気分で申込をした という昔懐かしいお話である。
その時はみんなが着飾って参加していたので私のワインレッドのスーツは全然大人しい方でホッとしたものだった。

閑 話 休 題

そんな感じで、今回も一応「ピアノの夕べ」という小洒落た雰囲気を壊すまいとの配慮から 慣れない格好をして出歩いていた訳だけれども、松氏の演奏を聞いている最中からもう 足が痛くて痛くて(苦笑)こっそり靴を脱いでストッキングの状態でくつろいでしまった。(せっかくスカート履いててもこれだもんな/苦笑)

さて本題の松氏の演奏なんだが…
夏のソロ企画の第二弾的な今日のリサイタル、ハッキリ言って落第点! 前回がすこぶる良かった所為で期待し過ぎな部分があったにしても、今日のはダメだ。
構成もMCも前回と似過ぎだし演奏は間違うし、ゲストのMCはかみ合わないしで アンケートにも手厳しいことばかり並べて来てしまったが、全て愛あるが故の意見だ。心して読めいッ

会場を出て駅に向かう途中で19時の回に参加する友人がやって来るところに丁度出くわして、お互い軽く声をかけて過ぎようとしたら ここでも
「あ、スカート!」と突っ込まれた(苦笑) 構ってあげるべきだったのかも知れないが、いい加減靴擦れが深刻化して無口になっていた私は、イマイチ鈍い反応しかできずに終わった。ああ、ごめんよMさんMiさん(汗)

外苑前から銀座線で渋谷に出て、山手線で新宿に降りて、最寄り駅につながる私鉄の駅まで 足の痛みを我慢しながらノロノロと歩く。私鉄の駅はその駅が始発なので並べば座って帰れるのだ、この足だから是非とも席をGETしたい。

JR新宿の駅から地下道を使って移動すると、サブナード(地下ショップ街)に入れるんだけど、ここには数件靴屋が入ってる。地下道からサブナードに入ってすぐのところに1軒目があり、何となくウィンドウを見ると好みのショートブーツが目に入った。

型が綺麗で色も良い。つま先が細くなく、踵も安定感のある形だ。
「………。」
吸い寄せられるようにヨロヨロと店内へ。サイズを確認したら欲しい色には合うものがなかったので色違いでサイズを合わせて履いてみる。すると

(わあ〜…柔らかいv)←心の声

鏡で見た感じだと、今の格好にも合っているし おそらく普段履いているようなジーンズにも問題なく合うだろう。値段は1万2千800円(リアル/笑)
「………。」

試し履きのまま店員に声をかけ、色違いはあるかと尋ねてみた。もしここで在庫がなければ、この出会いは無かったことにしようと小さく決意していたのだが、にこやかな店員はアッサリ
「ございますよv」と曰うた。

「!」







帰りの私鉄の中。
並んだおかげでちゃんと座ることもでき、手には靴屋の紙袋。靴擦れの足先を買ったばかりのショートブーツに埋め込んで 一人ご機嫌な私がそこにいた。
よそ行き用の硬い靴はショートブーツの代わりに箱の中。

予定にない買い物だったけれど、これはもう運命だったに違いない。
だって珍しく後悔してないし、とにかく良い気分なんだもの。

地元の駅に着いたあとは ヨロヨロと歩いていた半日が嘘のような颯爽たる足取りの自分が、閉まった店々のウィンドウに映り込む。ガラスの前を通る度に足元ばかり見ては、

ひっそりとニケける 冬の夜。


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