カタルシス
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2003年01月16日(木)  額に稲妻 

仕事を急いでまとめて職場を飛び出す。
新宿歌舞伎町の映画館で18:00〜の回の『ハリー・ポッターと秘密の部屋』が観ようとしていたからだ。

何とかギリギリに滑り込み館内に足を踏み入れると、思いの外空いていて驚いた。席は好きな場所に座りたい放題だったので、真ん中のブースで 前に誰も座ることのない横通路のすぐ前の列、縦通路に出やすい列の一番端の席というポイントを選んで座った。私の他にこの列に座る人影はない。

到着した時点で場内は暗く、待機作品の宣伝が流れていたので 本編の上映まで間がないと思い慌てて席に着く。案の定程なくして本編が始まったのだが、30分もしないうちにトイレに行きたくなってしまった。

マズイ! ポッターは少なくても2時間半あるぞ! 我慢できるのか自分?!

取りあえず展開が落ち着くまで…と我慢をしてみたものの 落ち着いた展開になど全然なる気配がなく、場面が切り替わる度にクライマックスのような状態で目が離せない。が、時間が経てば経つほど頭の中はトイレ一色に埋め尽くされた。
一体どこまで我慢すれば良いのか!ブルブル…(>д<|||)

結局、全ての事件のカタがついて 無実の罪で囚われの身となっていたハグリットがホグワーツに戻ってきたところで「もぉういいだろう!」と席を立ち、疾風のようにトイレへと向かった。おそらく残り10分あるかないかってくらいの終盤だろうと思ったが、さすがに最後まで我慢できる自信がなかった(汗)

数分後。
何とか大惨事を免れて、席に戻った私は 今度こそ落ち着いて物語の結末を見届け、折角なのでエンドロールも最後まで見続けた。
見終わってから思い起こせば、結構不必要なシーンがたくさんあったなぁ…と思い当たる。が、リアルタイムでは話がどう進むのか解らなかったので無理して見てしまった訳だ。

手に汗握る展開が絶え間なく続いた今回の『〜秘密の部屋』は、正直言ってあまり面白くなかった。全てが見所というのは、全てが見所でないのと同じで、テンションの高低が得られず時間とともに感覚が麻痺してくる。絶対値が高い位置をキープしたままでの不動なので、上がり下がりがないくせに肩には力が入り続けていて、見終わった後にどっと疲れが押し寄せる。
見場の派手さにばかり力を入れて本筋の物語がおざなりになっていたというか、納得できるだの根拠や起点が無かった気がして残念に思った。元を正すと結局何だったん?といった印象。
1作目の方がメリハリがあって話もついて行きやすかったと思うのは独断意見かも知れないが、疲れたのは確かなので敢えて迎合はしないでおく。

しっかしハリー役のラドクリフくんは育ったな〜… 12歳の設定に彼を使うのは無理があると思ったけれど、次回作も彼が主演と聞いている。撮影、急がないと でっかいハリーじゃ話のつじつまが合わなくなっちゃうんじゃないスかねぇ。原作は読んでないけれど、“どんどん背が伸びていくロンを羨ましがる虚弱なハリー”って設定は何となく知ってるし。

まー、次はゲイリー出るっぽいし 見ちゃうと思うけどね結局(苦笑)


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