カタルシス
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2003年02月19日(水)  テンション・メーター 

渋谷ON AIR NESTでのN.U.のライブを 仕事帰りにプラっと聴きに行く。
中に入ったらもう1曲目が始まっていて、前の方はコアなファンで埋まっていたので一番後ろでボ〜っと眺めてた。彼らのクリアなアコギの音はやっぱりホッとさせてくれる。
最後の曲で珍しく弦を切ってた庭瀬くん。庭瀬くんだけじゃなく宇田さんもだけど、彼らが弦を切るのなんて初めて見たのでちょっと驚いた。
たまたま見たことなかっただけかな?

彼らの後に「ゑこらい」が歌うというので、つい興味半分居残ってしまい 結局全てのプログラムが終わるまで場内に残るハメになる。

終演後、隅の段差に腰掛けて N.U.をはじめ演奏を聴いた人達のアンケートを書いていたら、それぞれのバンドのメンバーがチラホラ顔を見せ初め、中にはアンケートボックスを抱えた庭瀬くんの姿もあった。
アンケートを書きながら様子を伺うと、入れ替わり立ち替わりファンの子から贈り物を渡されている。そうだよな、昨日誕生日だもん、横浜からわざわざこっちまで彼らに会いに来ちゃうよね(苦笑)

N.U.のファンは彼らの地元横浜近辺の、しかも中高生〜という若年層が多い。なので、平日の都内ライブにこんなに「いつもの顔ぶれ」いるというのは実はスゴいことなのだ。

そんなことに感心しつつ、再びアンケートに気を戻して書き込みを続けていたら、いつの間にか目の前に庭瀬くんが立っていた。
「あ、おつかれさま。」
「いつも来てくれてありがとね、メールもありがとう。」
「いやいや、プレゼントとかは持って来てないし」
「なんやー期待しとったのに(笑)」
この距離の近さには毎回びっくりすんのよね。そんなに愛嬌振りまいて何を狙っているのやら(苦笑)

「入って来たの分かったで」
「うそ、また調子良いこと言って。」
「ホンマやて!あの辺におったやろ?」
「…マジすか(汗)」
驚くだろ普通、そんなこと言われたら。

そのまま会話が続いたのでアンケートにも書いていたことを直接本人に振ってみた。
「弦切ってたね、初めて見た。そんだけ気合い入ってたってこと?」
「うーん、でも切っちゃアカンよね、気合い入っても切らんようにせんとちゃんとした演奏にならんやん」
「エライ!しょっちゅうブッツンブッツンやる人いるけど、今の言葉を聞かせてやりたいね。もっともそういう時は容赦なくアンケートでツッコむけど。」
「うわー、厳しいファンやなぁ」
「何でも誉めて欲しい? 悪かった時文句いう分、良かったときは目一杯褒めちぎったげるのに。」
「プロデューサーみたいやね」
「たかがファン、されどファンですから。」
なんて話をしてた。

「今日は来て良かった、元気出た。」
「ってか、妙に元気なかったよね?“元気出せー!”って歌ったら弦切れた(笑)」
「!」

さすがにそれはリップサービスでしょーよ兄さん!(苦笑)

でも、ここんとこずっと気付けばスプリングベルのことを考えていて、テンション低かったのは確かだし、お世辞にもそんなこと言ってもらえるのはやっぱり嬉しくて、一気に庭瀬氏好感メーターの針が振り切れた。
と、同時に「罪作りな男に違いないコイツ!」と警戒心も強まる。

「嬉しいこと言ってくれるじゃん。やっぱプレゼントあげる、手ぇ出して。」
言われるままに差し出された掌を取り、持っていたペンで「幸」とデカデカ書いてやった。お金かからないし"消え物"だし、この人なら許されるだろうと思ったんでね(苦笑)

「よくよく考えてみたら名前、“幸せ一郎”なんだね。その手で幸せ掴んで下さいな。」
庭瀬くんの下の名前は「幸一郎」。よく「選挙に出れそうな名前やろ?」なんて本人は茶化してるけど、〜郎って名前が好きな私にはかなりポイントの高い名前なんだ。

掌に書かれた文字を見ながら「なるほど〜 ウマイ!」と笑っている本人に、書き上げたアンケートを渡して
「そんじゃね」と出口に向かう。

「ホンマありがとねー」
「こっちこそ ありがとう」
手を振って会場を後にした。

ささくれてた気分を癒してもらえた気がした。
気持ちが落ち着くまで、しばらく精神安定剤になってもらおうかなー(苦笑)


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