カタルシス
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2004年03月05日(金) |
僕は今 あの桜の木の下に立って |
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先週辺りから 沈丁花の香りが鼻をくすぐるようになった まだ咲き始めの このくらいの微香が丁度いい
駅から職場まで 向かう途中の道には何種類もの木々や花々が植わっていて 春には花 夏には緑 秋には実 といった具合に 毎日通り過ぎるだけの通勤路を彩ってくれている
この道の中腹に 毎年早々と花を咲かせる桜がある 他とは種類が違うんだろうその枝は 今がまさに満開といった風情で桃色の花を風に揺らしている しかし他の桜が咲く頃には この樹はすっかり花びらを落とした葉桜に成り代わっているのだ
毎年繰り返される 決まりごとのように
またぞろ春の到来に ホンワカとした気分になるのは この桜が花開かせる時期と重なっている 今年はいつまで咲いていられるだろうか
散り際の潔いのがまた蠱惑的で
多分私は この樹が好きなんだな
『サクラチル』スプリングベル/春山レイ
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