カタルシス
DiaryINDEXpastwill


2004年04月24日(土)  動くな、死ね、甦れ! 

今日は久しぶりの悠さん(Bluem of Youth Vo.別所悠二)ライブです 日程を見たときに土曜だったので珍しくFC先行でチケットの申込みをしたんですが 諸々の手数料を払っても200番台… ちなみに会場は渋谷O-WESTです ビミョーだよね200番台って(苦笑)

友達とは現地で待ち合わせて 番号が呼ばれるまで物販の商品を眺めていたら 今日受け取ったロシア音楽祭のDVDがターっと積まれていたので一瞬ムカっときました だって完全受注生産って言ってたからさ だから手数料や送料も仕方なく負担したのに その場で買えるんだったらその方が良かったじゃんよ しかも3月初頭には届いていたハズのモノが やっと昨日来たのよ? 何か腹立たしく思うのも無理はないと思うんですけど

そんな憤懣を抱えたまま入場 ちょっと驚いたことにカメラチェックがありませんでした あれ?って思いましたが どのみち録音しようとか撮影しようとかは 考えてもいなかったので 私としては何も変わりません ただ ガードが緩くなってるのかな〜?という雰囲気は感じました

今日のライブは今年の初めから悠氏が一人で全国を回っていた『ひとりユージ』のファイナルにあたる日で 土曜日だということで地方からのお客さんも結構いたようでした 未だにこれだけの熱狂を見せる人達がいることに安著を感じるのと同じくらい不安も感じてしまうアタシ… ブルームの2人がバラバラに活動するようになって一年とちょっと 彼らがソロになってからの新規ファンってどのくらいいるのかしら と思わずにいられない だって名前こそ知らなくても見知った顔ばっかなんだもん(汗)

演奏はアコギがメインで時々キーボード 歌は相変わらずの甘い声色で時々音程をハズす不安定な部分はイキたまま(苦笑) でも以前のような「ダルー」とか「疲れてますー」とかっていうマイナス空気は発しておらず 終始真剣で一生懸命な姿勢を見せていました

うん いいんじゃない?

イマイチ入り込めないのはブルーム時代を知っている固定観念と 楽曲にピンときていないのが原因なんだろうと思います 明らかに惰性で見ているって自覚がありました

それでも5月にまた彼のステージを見に行きます 千綿ヒデノリ氏 浅田信一氏 そして何と押尾コータロー氏と共演です 面子を聞いたとき真っ先に「悠さん大丈夫か?!」と思ってしまった親心

とか何とか言いつつ 押尾さん目当てで 千綿さんのFC優先チケット取っている私(腹黒)


--------------------------------
 
『ギャングスターNo.1』にベタニとダブル主演だった マルコム・マクダウェルの作品を何気に調べたら 燦然とその頂点に輝く有名作品『時計じかけのオレンジ』が目にとまり TSUTAYAの半額セールを利用して気まぐれにも手を出してしまいました

あまりにも有名過ぎて今更観るのもナンだけどね… という気分も半分あったのですが 評価が高いことも異色問題作としてその名を馳せていることも既知のことだったので 期待も充分に鑑賞を始めたわけでございます

…イキナリ総評言ってもいい?


確かにスゲかったです!!


えっとねー 私個人的には最後の3分間を見るまでは すんごく面白かったです 「funny」じゃなくて「interesting」ね 製作年が1971年… ってことは33年前? 全く信じられません

決して気持ちの良いストーリーではありませんが 中盤辺りの引き込みの強さったらない 先が気になって仕方ない気分になってきます

冒頭からの無意味にも見える暴力シーンや 極端なファッションや色彩を見たときは
「わ ヤバ シュールなアート系?」と思いっきり引いて見てしまったのですが これが後半の伏線になっていたり 作品全体を引き締めるアクセントになっていたりと 見終わってみれば何と計算され尽くした世界だったんだろうと 呆然としてしまう感じでした

マルコム・マクダウェルはこの作品の主人公アレックスを怪演しています 物語はアレックスの希有な半生を追う形のもので 語り部としての本人の声がナレーションで入ってきます

アレックスは3人の仲間と共に暴掠の限りを尽くす怪し気なグループを組織していて 彼はそのリーダー格 そんでもってこの仲間内で交わす言葉が訳の解らない単語の連発なんです
例えばね
「我がドルーク達よ!デボジカとイン・アウトの他にホラー・ショーなことはないか そのガリバーを使って考えてみろ」
とか何とか(こんな台詞があったわけじゃないけど)
「ドルーク」「デボジカ」はロシア語で「仲間」「女の子」って意味なんで何となく解ったし その流れでいくと「イン・アウト」は「セックス」のことかな?とかって想像がつくにはつくでしょう でも「ホラー・ショー」「ガリバー」は結構しばらく考えました

「ひどいガリバー痛なんで学校は休みました」云々のことから「ガリバー」=「頭」だな
「ホラー・ショー」は幅が広そうだけれど「サイコー」とか「ご機嫌」とかに近いニュアンスの言葉だと思います その他にも何個か不思議な言葉はあったけれど 解りそうで結局最後まで盛らなかった「ビディー」って言葉 あれは何と解釈したらイイ言葉なのか!(--;) 「構う」とか「遊ぶ」??? だれか教えて!
その上この言葉 仲間うちだけの特殊な言葉なんだと思っていたら 割合一般人にも通じている風だったので「イギリスってそうなの???」と変な猜疑心に駆られました

この映画 原作があるらしくて この変チクリンな言葉はそのまま活字になっているようです 映画以上に難解な感じ…(汗)そしてこの言葉は8カ国語を操った原作者アンソニー・バージェスが ロシア語などをもとに考案したスラングだそうで それを知った瞬間

「“お前オリジナル”かよ! 解るわけねーよ!!」

と口汚く罵ったことは言うまでもありません

でもねーホント 映画としてはかなりのクオリティだったと思います バラんバラんのものを継ぎ接ぎして成り立ったような場面展開なのに不思議とまとまったものを感じました 私は映画の技巧とかよく解りませんが 派手なアクションや精巧なCG技術なんかなくても 充分面白い作品は作れるもんなんだなと ボンヤリ思いました
後はモチーフになる物語の善し悪しと 場を盛り上げる音楽が揃えば 最強なんじゃないでしょうかね

最後に大きな謎
『時計じかけのオレンジ』

一体どの辺が『時計じかけ』
どの辺が『オレンジ』だったんでしょうか?!


単語に何か意味があるのか?またスラングなのか??

『動くな、死ね、甦れ!』1989年/ロシア


DiaryINDEXpastwill
kore |MAIL