カタルシス
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メキシコ映画『アマロ神父の罪』を鑑賞〜
とある小さな町に赴任してきた 将来を有望視される若き神父と 信仰厚く見目麗しい少女との 禁じられた恋の話
以前見た『司祭』という英国映画でもやはり妻帯も肉欲も禁じられた存在として 神聖なる聖職者であるべき自分と 生身の人間としての私欲に 板挟まれてもがく若い神父が描かれていたが こちらのネックは「同性愛」 今回の神父はヘテロではあるが 私欲に対する忠実さは『司祭』の神父を遥かに凌いでいる
主演のガエル・ガルシア・ベルナルはメキシコ映画界の人気スター 両親ともに俳優という環境に育ち10歳でドラマデビュー 以後この業界でキャリアを積んできた芸歴のしっかりした俳優だ ちなみに私生活ではナタリー・ポートマンのパートナーとして浮き名を流していたりする 私は『ウェルカム!ヘヴン』で初めて見たが 登場する時間の少なさの割に惹きつける青年俳優だなぁと感じた
相手役のアナ・クラウディア・タランコンは この作品で映画デビューとのことだったが どうしてなかなか堂々としたもので 綺麗だわスタイル良いわ 脱ぎっぷりもお見事(笑)情熱の国メキシコのイメージを壊すことなく みずみずしい少女の姿で画面を華やがせていた
そんな輝かしい主演の脇をベテラン俳優が固めたという メキシコ映画界の注目をひとしきり浴びまくった問題啓示作だそうだが 個人的な感想を言わせてもらえば あまり気持ちの良い話ではなかった 破戒という点においては断然『司祭』よりも醜悪だったと思う
肉欲に溺れてしまうのは解らないでもないが 堕ちるまでの苦悩があまりないこと そのために人を欺くこと 善良な者を私利のために利用し保身のために排斥すること 己の罪を他人に肩代わりさせること 命を奪うこと
一体いくつの罪を重ねていただろう 国や時代が違うにしても 間違いなく『司祭』の神父の方がまともだ というか 少なくとも破戒に大しての畏怖が感じられたし 十戒に背くまいと必死の努力を惜しまぬ様子がうかがえたが 今回の神父にはそれが感じられなかった あのギリギリ瀬戸際に追い詰められて思い悩むような雰囲気どころか 「神」に対する後ろめたさよりも 周囲の人々への体面の方が気になってるという感じで「この子はなんで神父になろうと思ったんやろ…?」なんて根本的な疑問さえ抱く始末だ
確固たる信念もなく ただコソコソと色んなことを誤魔化して過ごしている姿が とにもかくにも気持ちが悪くて仕方なく 最終的に報われる人間が一人もいないという後味の悪さばかりが気になった
…そう思わない人がいるなら感想を訊いてみたい 嫌味とかじゃなくて 本気で見方が知りたい
誰か 教えてください
『パッション』2004年/アメリカ・イタリア ------------------------------------
日本人が乗った車が襲撃されて爆発炎上?!マジすか(戦慄) 遺体の損傷が激しくて本人確認不能って そら爆発したんだもんな…
どうすんの?ジュンイチローさん
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