カタルシス
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2008年03月05日(水)   

職場を定時で飛び出して新宿歌舞伎町の映画館まで猛ダッシュ 水曜レディスデーを利用して駆け込み鑑賞して参りました!

『エリザベス:ゴールデンエイジ』

【あらすじ】
 1585年、プロテスタントの女王としてイングランドを治めるエリザベス1世。彼女は揺るぎない信念で王の威厳を保っていたが、依然国内外でカトリックを信奉するものたちの謀略が渦巻いていた。中でも、欧州全土をカトリックにする誓いを立てイングランドをも手中に収めようと息巻くスペイン国王フェリペ2世と、従姉のエリザベスが不義の子であることから正統な王位継承権が自分にあると主張するスコットランド女王メアリーの存在は脅威となっていた。そんなある日、エリザベスの前に、新世界から帰還したばかりの航海士ウォルター・ローリーが現われる。やがて2人は交流を重ねるうち互いに惹かれ合い、“ヴァージン・クイーン”を貫き通していたエリザベスの心は揺らぎ始めるが…。(All cinema ONLINEより)


前作『エリザベス』の続編として 英国女王エリザベス1世統制下の“黄金時代”を描いた歴史大作です

しつこいようですが「ヴァージン・クィーン」て「未経験の女王」って意味じゃないですからね The Virgin=聖母マリアのことなので「神格化した女帝」的な解釈が正解です それ故に他人を寄せつけない空気をまとっていたり 人間らしい弱さや愚かさは見せないよう細心の注意を払っていたり 女王としてのイメージを威厳ある完璧なものにしようと常に気を張っている感じ

それでも ウェットな話術で周囲を笑わせたり 見た者すべて魅了するような麗しい笑顔を見せるなどの「好感度ある女性」もしっかり演じています 生涯誰とも正式な婚姻関係を結ばなかったことも「ヴァージン」と呼ばれる要因になっていますが 映画の中のエリザベスは本当に美しく賢く崇高な女性に描かれていて「結婚できなかった」のではなく「結婚しなかった」のだと たった一人で複雑な事情をいくつも抱えたイングランドの地を治めつづけたのだと そういう印象を色濃く残すエピソードが盛り込まれていました

しかし それだけだったら可愛げのない女で終ってしまうので そこは製作側の手腕発揮です フィクションしてなんぼの映画界ですから ドラマティックに演出なさるわけですよ ええ もう ケイト・ブランシェット綺麗だわ綺麗だわ綺麗だわ・・・


とにかく彼女の独壇場でした!!


他人を警戒している分 ごく限られた身内に対しては人懐こく接している様子が愛嬌あって可愛らしかったし メアリー処刑の命令書にサインすることを本心ではものすごく拒んでいて悩み抜いた末 処断に至った経緯だとか ウォルターに惹かれながらも過去の経験や周囲の反感に阻まれて 思うように接することができない公私の狭間を行き来する女心などを 瑞々しく演じているケイト

素っぴんでベリィ過ぎるショートヘアで性別不詳になってても
笑っても泣いても 綺麗にしか見えないんだ!
まさに アンタが女王だ!!


いやマジ あの美しさには本気で感動しました
なんて綺麗なオバさんなんだ
裸のシーンで脚の長さに驚愕したのは私だけじゃないハズだ
お尻もキュっと上がってて良い形してたよ きっとああいうのをパーフェクト・プロポーション(黄金率)と言うのだ・・・

何つーか 素敵過ぎて羨ましいを通り越した(そもそも羨んでも意味がない)
エリザベスよりも ケイト・ブランシェットが神格化しそうです自分 ハイ

えと 物語自体は歴史の流れを辿った感じで さしたる盛り上がりなんかはありませんでした スペインとの大決戦でさえアッサリ淡白な描き方 まぁ メインがあの奇蹟の海戦な訳じゃないから あれで良かったんだとも思いますが

メアリーの存在感がちょっと足りない気がしたかな
スペイン王の娘の描写も微妙過ぎてどうかと思いました もっと突っ込むか そうでなかったら逆に出さなくても良かったんじゃね?

ウォルター役のクライヴ・オーウェンは若返った?少々クセのある役者だと思っていましたが普通にカッコ良かったです(元々好きですが)

クセのある役者といえばリス・エヴァンスがどえれぇカッチョ良かったゾーッ!!プチファンのクセに出演してるの知らなかったので 出てきた瞬間変な息継ぎをしてしまいました 出番は少ないんですけどね これまた曲者チックな役どころでオイシかったというかv リスが演りそうな感じっつーかv シリアス・ダークVer.のリスが楽しめてラッキーでした♪ 『ノッティングヒル〜』のスパイクと同一人物にはとても見えねーゼ ふんふふん−з(鼻息)

前作につづきジェフリー・ラッシュは不敵に素敵です
侍女エリザベス役の女優さんが ちょびっとニコール・キッドマンに似て見えました
衣装スゲェ!超見ごたえあった!アカデミーで賞を取ったのも頷ける豪華で美麗で迫力のある見事さでした!
衣装と並んで屋内セットとかも私は結構好きだったんだゼ

前作では仏語を 今作では独語を 外交相手に合わせてサラッと口にするエリザベスがモーレツにカッコ良かったです ケイトの仏語・独語がまた耳あたり良くて超憧れた・・・ これは努力次第で近づける部分だろうか(いや無理)

何か「エリザベス」よりも 作った側 演じた側にリスペクトの多い作品でした(あくまでも個人意見ですヨ)
 


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