ああ、また来た。またいつもの波が来た。何もかも全て面倒になる波がきた。薬を飲んでもどんどん酷くなっている。私には価値がない。生きていく価値がない。振り払っても振り払っても消えない霧のように、その思いはどんどん私を包み込み、なりたくない私になる。もう自分に嘘を言うのは疲れた。でも正直は美徳にはならない。嘘をもうひとつだけついてみる。私は大丈夫。