長いお別れ
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朝、名古屋の友達から電話がかかってきた。 最近、10日に1回くらいの割り合いでかかってくる。 内容はいつも決まっている。 彼女は長い結婚生活にピリオドを打ち、その結婚生活の間も 付き合っていた人と、一緒に暮らすようになった。 でも、まあ、当然のことですが、その彼にも他に女の人がいたわけで。 彼は彼女と暮らす事に決めた時に、その女性とは切れたんだけど、 その女性の最後の足掻きという感じの酷い中傷に囚われてしまって、 彼女は一歩も前に進めなくなってしまった。 一緒に歩いて行こう。幸せになろうとそばで言ってくれている人がいるのに どうしてもその女性が憎くて仕方ないんだそうだ。 それさえ手放せば、彼女には幸せがあるのに。本人もわかっているのに。 何も言ってあげられる事なんてない。 「忘れなさい」って言うのは簡単だけど、じゃあ自分は忘れられたのかって 聞かれると、この有り様じゃないか。 電話越しにも彼女が参っているのがわかる。時々、怖いくらいだ。 そしてその電話の後、さらに鬱になってしまう自分が嫌だ。 受け止めきれないんだ、彼女の事を。色恋は難しすぎてわからない。 電話を貰うたびに彼女が疲れていくのを感じる。 いっそ何もかも捨ててしまえば?と言いそうになる。 それは、そんなに簡単なことじゃない。でも難しくもない。 だけど確実に「普通の人」からは遠くなってしまう。 でも彼女が負の感情に押しつぶされそうになっているのが辛い。 それがどんなに嫌な事かわかるから。でもわかるだけ。 なんにもしてあげられないの。ごめん、ごめんね。 昨日より今日が窮屈になってしまう人生なんて嫌だよね。 でも明日の事はわからないがら、戸惑いながら、それでも道を探して 歩き出そうよ。涙で前が見えなくなってるだけ。先はあるよ、きっと。
昨日通院日だったけれど、最近は流れ作業のように話が終わる。 お薬は変わりもしないし、減りも増えもしない。 言いたい事がちっとも伝わってない気がする。 何のために診察受けてるのかがわからなくなってきた。 頓服飲んでもなんにも変わらない。焦りもイライラも消えない。 自分を消したい気持ちも消えない。何度ぶりかえすんだろうね、心の風邪って。
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