長いお別れ
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先日亡くなった彼女の夢を見た。 あまりにリアルで起きてしばらくは記憶が混乱した。 自分が今どこにいて誰なのかなんと言う名前なのかぐらぐらする頭で必死に落ち着こうとした。 彼女の笑顔だけが脳裏に浮かんでもう2度と会えない事がどういうことなのか改めて思い知った。 もう一度会いたい。叶わない思いを胸に抱いて生きて行く。 それがどんなにつらいことなのかこれから何度も何度も思い知るんだろう。 夢は決して嫌な夢ではなく目を覚ましたくないと思う程楽しい夢だった。 今、自分が一番求めている安らぎがあの夢にはあった。 もうすぐ眠剤が効いてくる。意識が途切れる。 鮮やかな記憶の渦に四肢をとられて溺れてしまうような感覚。 心のなかで全く正反対の事が起こってる。 後ろを振り向き思い出に埋もれて泣き続けたい思いと前だけを見つめ駆け抜けて行こうという思い。 どちらが正しいとも言えない。間違っているとも言えない。 彼女は何を伝えたくて夢に出てきてくれたんだろう。 誰より弱い私を心配して特別に出てきてくれたのかもしれない。 ごめんね。そしてありがとう。なんとかやっていくよ。頼り無いけど。 そこで見ててね。歩いては止まり歩いては止まりの生き方だけど。 いつかあなたに辿り着くから。その時はあの笑顔で迎えてね。
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