長いお別れ
DiaryINDEX|past|will
「私は家族を捨てたんです」 自分を一番簡潔にいうとこれしかない。 半分血の繋がった兄を結婚して持った家族も全部全部捨てたんです。 嫌な事には目をつぶり耳を塞いで生きてきたんです。 悪いのは全部私です。沢山のひとを傷つけて優しさを踏みにじって。 そんな人間が人並みに愛されたいと願う事が間違ってるんです。 解っていると理屈では思えても心が駄々をこねるんです。 ずっとずっとつけていた仮面がひび割れて本当の私がちらちらと顔を覗かせて。 求めあう事も支えあう事もひとりでは出来ないから。 だから怖いんです。私の差出した手はちゃんと開いていますか。 拳を握って殴り掛かってはいませんか。 嫌われるのは怖い。でもそれ以上に傷つけるのが怖い。 あなたに触れる時は優しく優しくそっと触れたいんです。 あなたが私に優しく優しく触れてくれるように。 もう一度愛を信じてみたいんです。あなたとともに。
|