長いお別れ
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2007年06月11日(月)

16時頃買い出しに行こうとして階下に降りたら名前を呼ばれた。
吃驚して顔をあげると福祉事務所の担当の方が自転車から降りる所だった。
去年、担当して下さってた方が今年も担当なのだ。
「こんにちは」と条件反射で言い笑顔を作る。そんな元気じゃないのに。
「少しお時間よろしいですか?」ときかれ「はい」とまた笑顔。
良かった。昨日、部屋の掃除しておいて良かった。
一緒に上にあがって席につく。冷たいお水をおだしして話を始めた。
いつもなら布団も敷きっぱなしで寝転んでいるのに今日はいい天気だったので干してあったのだ。
ゴミも目立つものは全部掃除しておいたので本当に良かった。
後は担当の方の質問に答えていくだけ。
「今日は顔色がいいですね」と言われ「はい。いつもより少し楽です」と答えた。
本当は一昨日まで寝込んでいて昨日やっと普通のしんどいテンションになったのだけど。
とりあえず真面目に通院している事、でも身の回りの事となるとあちこち穴だらけな事、パソコンは友達のようなもので離せない事、など話した。
「携帯は持っていないんですか?」と言われ「贅沢品にあたると言われたのですが」というと「今はそういう指導はしていないのでお金に余裕があるなら持ってもいいですよ」と。
お金に余裕…ないな。通信費に結構使っちゃってるし。これ以上増やせない。
それに身分を証明するものがないからどっちにしても持てないんだけど。
「なるべく食事を取るようにして頑張って下さい」と言われ話は終わった。
「失礼します」と扉を閉じたらふらふら〜っと貧血だ。
ほんの数十分ならにこにこしてはきはきして普通の人みたいに振る舞えるのに。
これが病院に行くとなると足が重くなって表情も能面みたいになってしまう。
どっちも本当の私だ。でもどっちもきつい。今は丸くなって眠る猫のように丸くなって眠っていたい。
とりあえず今年の訪問は終わった。後は私が定期的に提出する書類を役所に持っていくだけだ。
大きな不安が一つ去った。いつ来るか解らないからいつも緊張していたのだ。
でも凄い偶然だった。ほんの少し時間がずれていたら会わなかっただろうに。
神様のプレゼントかな、これも。


志乃 |MAIL

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