長いお別れ
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電話線を抜いている時間が増えた。 もし何かあったら困るのは自分なのに。 なんだか口に出してうまく言えないことばかり。 言葉にもできないことばかり。 私はなんでここにいるの。 本当の自分ってなんなの。 昼間叩き付けるような雨の音を聞きながらぼんやり思った。 想い出は想い出でしかないし私を支えてくれない。 思い出す度苦しいこと私という容れ物から吹き出そうとしている。 きっと悲しいことを言ってしまう。 それが怖くて電話線を抜いている。 優しい言葉に甘えてしまいたくなるから。 私の孤独は私が自分の手で粉々に砕いてしまわなければ。 私は怖がりだから病死以外で死ぬことはないだろう。 何度ベランダに立とうと何度刃物を握りしめようと。 それは自分の弱さを見極める為に必要だから。
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