駄目ままの戯言...まきまま

 

 

強さ - 2002年10月03日(木)


よく「強い人間」だと知人に言われていた。
あまり平穏ではない人生を送っていたので、
周囲や同年代から見たら強く見えても
仕方ないのかもしれない。

私自身は特別強いわけではない。
むしろ他者よりも弱い部分が多い。
自分を出さないの慣れていただけ。

その弱さ故に
甘えていると
我慢が足りないと
頑張りが足りないと
言われているのが簡単に推測できる。

守るものができた時に人は強くなれるという。
でも強くなれるのは
心から守りたいものができた時であって、
守らなければならないものができた時じゃない。

守らなければならないものの存在は、
強くならなければいけないという思いに駆られる。
強くあろうと努力をする。
義務と責任感から生じる感情。
本当の強さじゃない。
義務と責任からくる努力と頑張りは、
ちょっとしたことで簡単に崩れてしまう。
精神的な脆さと紙一重。

心から守りたいと思ったものを
守ることができなかった。
守ることを許されなかった。
選ぶ権利さえ与えられなかった。
罪の意識と喪失感を埋めることができずにいる。

私には守らなければならないものがある。
家族そして子供たち。
でも悲しいことに心から守りたいものだと
言い切る自信がない。

何が一番守りたいものなのか、
何が一番大切なのか自分でも判らない。

母親ならば
子供が一番大切だと、
守りたいものだと言えるのが普通だろう。

いっそ自分が一番大事だと言い切れるなら、
まだ楽なのに。
それすらもどうでもいいと感じてしまう自分がいる。
だから私は未だに強くなれない。

せめて、
何があってもなんでもないふりができる、
たいしたことじゃないと言えるだけの
強さが欲しい。








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