昨年から、仕事の合間をみては武道の研究をしてるんですが、 最近、スポーツ界のいくつかの競技で、古武道の動きを 取り入れている事から、何冊かの書籍も出てて、私と基本的な 方向性を同じにしている武道家数名の本を年明けからほぼ 読みきりました。(私より遥か先にいる武道界の先輩の本です) 昔なら伝書等で書き記し、どうしても表現できない部分を 口伝で伝えてきた極意があるわけですが、その口伝をさらに 超えて、経験的にセンスで感じ取るような「悟り」の部分が 古武道においては非常に難解なんですね。 特に明治以降の西洋スポーツを代表とする様な身体の動きが しっかりと身に染み付いてますから余計に難しいいんです。 ただ、明治以前では、ビジュアル的にも経験としても現象としても 例えて説明する事、それを理解する事が出来なかったものが、 現代の社会に存在する現象や情報・知識で理解しやすいという 部分があって、ここ数日、私の中の、古武道についての難解な 部分が、突然ひらめいてジグソー・パズルが進むのと同じように 見えてきたんです。なんだか嬉しくてもう。 しかし、あくまでも理屈として見えたという事なので、それを 出来るようにしなければ武道を志す者の立場としては意味がない。 これからが大変なんです。 この洗練されていく社会の中で、古の動きをマスタ−する難しさと さらに、たとえマスターできても、それを「今を生きる」という中で 必要にあるものと、うまく両立し、使い分ける難しさ。 大変な道のりですが頑張ってみたいですねえ。
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