昨日、メル・ギブソン監督の映画「パッション」を 見に行ってきました。 公開前から評判になった映画で、そのリアルさは 議論を巻き起こしました。 人間イエス・キリストの最後の12時間を想像以上の 痛みと苦しみが伝わるリアルさで2時間15分ミッチリ 描かれています。 私はキリスト教信者ではありませんが、この12時間の キリストの受難は知っています。 人間キリストがすべての罪を背負って鞭打たれ、十字架に 架けられ苦しみを背負う訳ですが、その苦しみの大きさを 現代に生きる者はなかなか理解していない。 当時の刑罰用の鞭は、先端に刃物のような物が付いてて、 打ち付けられれば肉片が飛ぶような代物だし、十字架の 処刑は、日本で言えば、貼り付け獄門でさらし首みたいなもので、 十字架は恐怖の象徴だったわけです。 今では十字架をファッションで身につけている人も多いわけですが、 その当時の十字架に架けられるという重さを理解していない現代人 には、キリストの受難は本当の理解すべき次元に達していないわけで、 そこにメル・ギブソンの「パッション」が向かったのでしょう。 キリスト教信者でなくても観る事に価値ある映画ですし、今の イラク問題をはじめとする、キリスト教・ユダヤ教・イスラム教に 関係する社会問題を考えるのにもいい勉強になります。 ちょっとリアルすぎて食事に影響出るかもしれませんけどね。
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