昨日は居合の稽古。 我が流派の技の奥義に迫るものを、感覚的に 多少なりとも感じ取れたのが感動ものでした。 お陰でなんだか寝つきが悪くて。 でもね、最近、陸上の末次選手をはじめ、 何人かのアスリートの身体の使い方で有名になってる 日本古来からのサムライの身体操法である「ナンバ」。 私これを今、熱心に研究してまして、ところが 居合の今の体の使い方と食い違うところが出てくるんです。 宗家訓では「・・・いささかの改変もすることなく、・・・・・」 なんてくだりがあるんですが、私の推測だと、 明治以来の西洋の軍隊やスポーツの身体操法の影響を受けて、 本来のナンバ的なものとは変わってしまったのではないかと 思うんです。その時代ごとの宗家は、より高い次元を求めていた とは思うのですが、特に明治の価値観の大改革時期は そういう事にも大きく影響したのだと思います。 ですから私の体の使い分けはスリー・パターン。 日常のスーツ姿やスポーツの時は、皆さんが日頃当たり前に 感じている体の使い方。我が流派の居合の時は、宗家をはじめ 先生達から教えられる使い方。 そして、それ以外。 自分のプライベートな時や自身の武道の探求としての使い方を 模索する時は、あくまでも「ナンバ」にこだわっていきたいですね。 使い分けです。
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