ひげのお兄さんの日記

2005年01月08日(土) 基準

今朝、テレビ番組で「奈良女児誘拐殺人事件」の
事について取り上げてました。
議論の争点は、「性犯罪を犯したものが
今どこにいるのか」という事について警察庁が
前歴者の所在を把握しておく事についての見解。
日本の現状として、性犯罪の再犯率は、
その番組によると、強姦したものが49.6%、
強制わいせつが41.1%、刑法犯としての
平均率でみて35.6%という数字を出していました。
かなり高い数字ですね。別の番組では10%台の
数字のところもあったので、どの数字を取り上げて
高・低を判断するかは難しいところですが、
問題は、「性犯罪」というものをどこまで深刻に
受け止めているかという事。
最近、様々な虐待の事が問題になっていますが、
現在の日本では、性犯罪が、まだまだ軽く考えられている
のでは無いでしょうか。
戦後、欧米からドンドン取り入れた「3S」のひとつが
「セックス」だそうですね。
「楽しい事」「気持ちのいいこと」「便利な事」
そういったことを大量消費しながら追及してきた
訳ですが、そんな社会で身についてきた感覚と
社会を維持していくための規範システムが噛み合って
いないと思います。
「権利」と「義務」の問題もそうですね。
充分な議論が必要です。


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