アメリカからのメールで、むこうでも 尼崎の鉄道事故がトップ扱いで報道され 「90秒のために死のギャンブル」扱いの 論調が広まっているとか。 アメリカでもヨーロッパでも、日本のダイヤの 正確さはクレージー並みのものだとよく言われます。 あちらでは10分20分の遅れはざらで、 アメリカの鉄道なんて、大陸横断の一部優等列車 を除けばムチャクチャ。 線路なんかも肉眼で曲がっているのが分かるほどですが 真っ直ぐに敷けるので脱線しないんでしょう。 私は乗ったことは無いのですが、知り合いの話では 最低の乗り心地だそうです。 今回の事故をテレビで見ながら思うのは、 事故原因には利益追求・私鉄との競争とか、 行き過ぎの労務管理だとか、様々な事が言われており、 そのいくつかの要素が絡んだ複合的な原因によって 事故が起きたのでしょうが、アメリカなどの ムチャクチャな線路の鉄道との比較で考えると、 大切なものを失ってきていると感じます。 鉄道マンの専門性とプロ意識、「鉄道屋」の誇り。 私がかつて勤めていた頃の先輩たちからは明らかに 感じてました。 あの鉄道魂が薄れた事が何よりの原因だと私は思います。 何故失われてきているのか、それをちゃんと考えておかなければ いくら設備を良くしても、厳しい安全指導をしても ヒューマン・エラーは無くならないと思います。 専門性とプロ意識、他の仕事においても大切な事だと思います。
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