バカ恋
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■ 恐怖!豚足男!! ■



昨日は実に色んな事があって、

今もまだ少し興奮状態なのであります。

ハアハア。





昨日、あれから又、イカれおっさんから電話があり、

文句タラタラ言われました。

アタシも相当怒っていたのですが、

血相を変えて戻ってきた社長に状況説明を求められ、

恙無く、電話での遣り取りを説明したのであります。

電話の御相手のイカれおっさんも怒り心頭で、

もうお宅とは今後一切取引しない!

ってガキみたいな事を社長に言ったらしいです。






社長は社長でアタフタしてて、

見ているこっちが可愛そうになってくる程なのでした。

すまんよ。社長。

社長はアタシを目の前にして切々と訴えました。

キミの事はとても信頼してるし、信用してる。

仕事に対する姿勢も高く評価しているつもりだし、

会社にとって必要な人材である事は間違いない。

今回の件についても、キミのした事は間違ってないと思う。

けれど、

先方の社長も、今のうちの会社にとっては大切なクライアントだし、

今、取引を止められてしまう事は大変な損害になってしまう。

もっと俺に力があれば、あんな社長とは、

取引なんかしなくてもいいんだろうけど、

残念ながら、設立したばかりのこの会社ではそうもいかない。

申し訳ないけれど、キミの悔しい気持ちは痛いほど判るけれど、

此処は、会社を救うと思って、明日一緒に謝りに行ってくれないか








其処まで言われちゃ、こっちも何も文句は言えない。

アタシには何の落ち度もなかったとは言え、

先方は激昂しているのは事実で、

其の原因が何なのかは判んないけど、

アタシが壱つ頭を下げる事で、事が丸く納まるのなら、

其れも仕方のない事なんだなあと思ったのです。







で、午前中に社長に伴われて行ってきましたよ、イカれおっさんち。

すっげえでかくて、めっちゃブルジョワで、

目がチカチカするくらいキンキラキンの 下品な家 豪邸でした。

中から現れたのは、

縦も横も同サイズ、ドラえもん体型の

パッと見「ほんものさん?」なおやじ。

行き成り説教する事約弐拾分。

其の間、アタシはずっとおっさんの話を熱心に聞いているふりして、

カレー食いたいなあ とか考えてました。

よって今夜のメニウはカレーに決定。






おっさんちに行く前に、

会社のウッチー隊員に

くれぐれも粗相のないように、とか

あかねさんは怒ると顔にすぐ出るから絶対に気をつけて、とか

きつく言われていたので、

アタシは猛反省してますよ的人間を見事に演じていたのですが、

イカれおっさんは、アタシのそんな態度を見て








とか言ってきやがりました。







ギクッゥウウウウ!!







うっさいボケ。

黙って騙されとけ。







其れから社長に、

大体ね、日本女性の悪いところってのはね・・・ 云々

と、散々な事を言いふらしてました。

貴様、日本の女に何か恨みでもあんのかよ。

文句垂れる前にタプンタプンな腹の肉どうにかしろ。






と、まあそんな感じで、

暫く説教を我慢して聞いていた甲斐もあり、

今回の事は水に流してくれたので、

アタシより社長が一安心でした。

帰る際、すっかり気を良くしたイカれおっさんが、

此れに懲りずに又遊びに来てよ

とか言うので、

社長とアタシは顔を見合わせて、取り敢えず笑って誤魔化しました。







弐度と来ねえよブタッ!

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