バカ恋
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■ 触りたいけど触れない身体 ■


はぁ・・・・

自己嫌悪増幅中。

仕事が早めに終わったシュウは、

まだまだ帰れなそうなアタシに代わり、

夕飯を作ってくれていた。

いつもならば、

帰ったら真っ先に ただいま☆ って引っ付くところだけど、

アタシがしでかした大失態が脳裏をよぎり、

何となく不自然に振舞ってしまった。





シュウが作ってくれた夕飯を食べて、

テレビ見ながら馬鹿笑いしても、

心の何処かでは落込んでる自分が居て、

笑った後は如何ともし難い虚しさが疾走していた。

何でかな?

シュウに触ろうと思えば触れるのに、

どうしても手が出せない。

罪の意識からか?

其れとも、

機嫌取ってるって思われたくないからか?





其れは、フタリで御風呂に入っても、

フタリでベッドに横になってもなお続いていた。

結局、アタシの中では何も解決していないのだ。

かといって、解決方法など判るわけも無く、

黙々と時間が過ぎていくのを待つのだろう。








いーや、違うね。

絶対におかしいもん。空気が。

とか何とかブツブツ言ってると、

シュウに しつこいっ! って言われそおだから、

言わないでおく。

ことにする。

かもしれない。





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