「トンネルを抜けると言う危国であったと書いたのは、川端康成だが、飛行機に揺られて(大して揺れない) 15時間の旅をして、空港に降り立つと全く違う生活が待っていて、あっという間に馴染む自分に驚いている。空港から駅までの風景ももう驚かず、むしろ「いつもの風景だ」と言う考えが浮かぶ。慣れることの副作用は新鮮でなくなることだが、フランスに慣れるにつけ今度は日本の何気ない風景が新鮮になる。