2010年04月08日(木) |
中国死刑執行、許していいのか!? |
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赤野死刑囚への刑執行について、中国最高人民法院(最高裁)や外務省は6日、死刑手続きの正当性を強調する談話を発表した。
中国当局は、麻薬密輸罪で死刑判決が確定している日本人死刑囚3人に対し、8日にも遼寧省内で刑を執行するとみられる。1972年の日中国交正常化以降で初めてとなった6日の赤野光信死刑囚=大阪府=への刑執行に続くもので、中国で死刑が確定した日本人全員の刑が執行されることになる。
櫻井よしこ 鳩山首相に申すから・・・・引用・・・
鳩山由紀夫首相がうわずった声で「いのちを、守りたい」と演説したのは、わずか2カ月ちょっと前だった。二十数回繰り返した「いのちを守る」という言葉は、首相が国民に最大限、アピールした価値観だったはずだ。
もっと抗議すべきではないか?
中国には中国の司法があると首相は言うが、国際社会の良識は、その中国の司法の在り方に疑問を突きつけているのである。中国の司法がまともではないことは公知の事実だ。中国の司法によって幾多の言論人が拘束され、情報が遮断され、チベット人やウイグル人が弾圧され、殺害されてきた。各種裁判は政治的要因で大きく左右され、裁判で適切な審理が行われるケースは稀(まれ)だというのが、中国の司法に対する世界の常識的見方である。
今回の事例を見てみる。赤野死刑囚は1審の大連市中級人民法院で死刑判決を言い渡された後、控訴した。控訴理由のひとつに、取り調べ通訳が正式な通訳資格を保有していない点が挙げられている。
中学時代の同級生らが、赤野死刑囚が公正な裁判を受けられるようカンパを募り、側面援助に動いたが、その一人が、赤野死刑囚が「取り調べや裁判で、中国人通訳が自分の意思を正確に伝えてくれていない」と話していたと語っている(『朝日新聞』4月6日夕刊)。
同級生らは、また、集めた資金で2審の弁護を中国人弁護士に依頼した。この弁護士との接見が許されたのはたった1度だったとも報じられている。
中国政府が情報を開示しないために詳細の把握は困難を伴うのだが、「アムネスティ・インターナショナル」などの報告によると、中国は紛れもない死刑大国、それも超大国である。2009年の全世界の死刑は714人、内訳はイランが少なくとも388人、イラクが少なくとも120人などである一方、中国は3千人から1万人の処刑を行ったとみられる。全世界の死刑執行数の14倍規模の処刑を、一国で行っているのである。
・・・・引用終わり・・・・
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