津軽半島最北端への旅
2004年05月05日(水)

ゴールデンウィーク最終日、どうやら天候も持ち直してくれた様で、マミーが誘ってきた。

”竜飛岬にいこう。”
”・・・行ってもいいけど、何があるの?”
”青函トンネル記念館があるみたいよ”

また親子でドライブにでた。車で数時間走り、三厩村に入ってから更に数キロ、津軽半島最北端の地、竜飛岬が見えてきた。国道339号線を走ると、通りのすぐ左には民家、右には海という景色が続いた。そして海辺で遊ぶ子供たち。この地区の家は庭がないなぁと思ったが、考えようによっては綺麗な海という素晴らしい自然の恵みを共有して生きているともいえる。その海辺で遊ぶ様々な年齢の子供達のグループを車窓から眺めつつ、こんな風に育つ子供らは社会性が身につくんじゃないかな、などと思った。

階段国道339号
途中、2つの分かれ道がある。ひとつは急な登り。もう1つは海沿いをまっすぐ進む。運転手であるマミーは一寸の迷いも無く海沿い向かってハンドルをきった。一面に広がる海、穏やかな波の盛り上がりのひとつひとつがが日光に照らされてキラキラと反射している。きれいだった。感動の景色、自然って素晴らしい。でもこの道を選んだことが幸か不幸かはわからない。(苦笑)

そのまま、車で岬へ辿り着けないことがわかり、海辺に車をとめた。ここから先は徒歩しかない。目の前にそびえたのは急な斜面をジグザグに登っていく階段。なんとこれ、日本で唯一の”階段国道339号”らしい。こんなものが存在するなんてぜんぜん知らなかった。、それも国道といいつつ、民家の庭のような狭い通路から入っていくので、ビックリ仰天。この階段、半端でない。足もパンパン息も切らしながら親子で何とか登りつめ、ついに到着!と思ったら、そこから岬まではまた一登りしなければならない。

竜飛岬
灯台を無料一般公開していたのでラッキーとばかりに駆け込む。時刻は午後3時。入り口には”公開は3時まで”の案内。ギリギリセーフだ。(苦笑)灯台に登りつめ、海の向こうを眺めると薄っすらと北海道南連峰が望めた。感慨深く11年に及んだ北海道生活を思い出すことができた。売店で味噌おでん(青森は味噌がけなんです。酒や生姜を入れたアッサリ味噌ダレが美味)を買って、岬のベンチで母と食べた。石川さゆりの”津軽半島冬景色”の歌碑があり、その下のボタンを押すと2番目の”ごらんあれが竜飛岬 北の外れとぉ〜〜♪”のフレーズが流れる。皆、”へぇ〜ボタン”のように連打するので殆ど休むことなく流れていた。けっこう頭にこびり付いてしまって離れない。

青函トンネル記念館さらに30分ほど歩き、記念館到着。殆どの人は車で来ているようだ。私たちのように階段国道を登り、岬から竜飛岬ホテル前を越え、記念館へのルートを歩いている人は他にはいなかった。道もわかりにくかったので、ホテルの方に尋ねたりもしてなんとか到着した。小さな記念館だが、ケーブルに乗り込んで海底トンネルまで行き、トンネル開通までの流れを簡単に説明してもらうことができる。海底トンネルは私にとってはけっこう利用頻度の高いコース。それが、このたくさんの男たちの汗と涙と命の結晶であることを肌で感じられ、展示はシンプルだったが、とても心を打たれた。

帰り道、車の窓をあけ、潮の香を感じながら、”津軽海峡〜”を歌いながら帰路についた。途中、生干しのイカを買ってつまんだ。こんな感じで、私のGWは終わった。去年の今ごろは仕事も無く、”毎日がGW”だなんて悲しいジョークを飛ばしていた。今年、このバケーションのために、特別なプランがあったわけでもない。ダラダラしたり、ちょっとドライブしたり。それでもこんなに楽しめたのは普段、忙しく働いてるからだね。日記ではついつい仕事の愚痴をいいがちな私だけど、今日ばかりは感謝。明日からスイッチオンで頑張りましょう♪

※画像のリンク元はこちらです。
K.SATOH's official website
津軽のおすすめ写真集






<<< INDEX / NEXT >>>



My追加

Design by : [ m  U ]