2003年09月11日(木)
恋歌定型詩
あ な た は 今 何 を し て い る の で し ょ う ? そ ん な 、 腐 敗 し た 恋 歌 。 食事は喉を通らないのに、胃へと滑り込むアイスクリーム。 減った体重に不快感と共に喜びを感じる。 縮小化された胃は未だ元に戻ってはいない。 繰り返される罵声と、流したくもない涙。 その滴は形を残さぬ漆黒の布へと吸い込まれた。 頭を垂れて流す涙の合間を縫って、服を脱ぐ。 鏡を布で覆い隠し、流し場で化粧を洗い落とす。 硬いタオルで拭った後の頬にまた新たな痕が滑り落ちた。 今、あなたは何をしているのでしょう? 私を抱いてはくれないのでしょうか。 夢を見るのが苦痛で堪らない。 夢は所詮夢でしかないと思い知らされるのが苦痛で堪らない。 幸せな夢は普通なはずの現実を苦痛で歪ませてしまう。 私はあなたのその他大勢にはなりたくない。 |