 |
 |
■■■
■■
■ 先制結婚許可
ついにこの日がやってきました。
本日は高校教師がうちの両親に挨拶。 何分遠方なので神戸市内のホテルで 一緒にお昼を食べることになる。 前々から個室を予約しておいて 皆さんスーツをお召しになって 堅苦しい行事の始まり。
高校教師が楽なようにと思うけど やっぱり緊張はするだろうから 私が喋んなきゃとか ごちゃごちゃ考えてるうちに あっという間に待ち合わせの時間。 ヤツは日曜なのにビシっと スーツを着て登場。
いつも頭のうしろに寝癖がついてて 直しても電車で後ろにもたれたら また変な癖がついてしまうのを 私によく指摘されてたから 今日は電車で座っても背もたれに 頭を当てずに頑張ったらしい。 なるほど後ろ頭はきちんとしてるけど 前髪は短めで揃ってて デカイ図体して何だか愛らしい感じ。
うちは私を含めて全員ちびっ子家族。 高校教師のところは全員のっぽ家族。 前フリとして「かなり大きい」と 言っておいたけど うちの両親はヤツのデカさにやはり驚く。 父は結構気さくに自分から自己紹介して 何だか頑張ってる感じ。 高校教師はガチガチ。
事実上、もう結婚のお許しは出てる。 その上でどう話を持っていこうとか 高校教師が「結婚させて下さい」とか 世間にありがちな挨拶をするのかと ひとりドキドキしてたら 父親が「あのー、レガおから 大体のことは聞いています。 レガおが気に入った方なら 私たちは喜んで送り出します」って。
あっさり先制許可って何それ。 高校教師もいきなりの展開で驚く。 が、それで気楽になったのも事実。 緊張しながらご飯を食べて 途切れ途切れに会話があって 時間をすごしてたらまた父親。
「話の種になればと思って 写真を持ってきました。」 出てきたのは父親の20歳台前半の写真。 高校教師はバイク好きなんだけど 父親もかなりのバイク好き。 父親なりに共通の話題をと思ったらしく 自分の古いアルバムの中から 昨夜引っ張り出した写真を持ってきてた。
昭和40年代のホンダのバイクがいっぱい。 白黒写真でアンティークなバイク。 こんな素敵な写真、 私にも見せてくれた事なかったのに。 っていうか、昨夜色々考えて アルバムから写真を引っ張り出してる 父親の姿を想像してちょっと感動する。
一方母親は現実的なところで 私が仕事を続けることについて どう思うかと聞いた後 自分が私をどう育てたかとか 仕事を続ける為に協力してやってくれとか 自分の思ってる事を好き勝手に言う。
そんな話の後、また父親。 新婚旅行はどこに行こうと思ってるの? って、マジでそんな事考えてなかった。 高校教師は「いえ、まだそこまでは全然」 って結納の話も式の話も なぁんにも決まってないのに新婚旅行。 父親がとにかく喜んでるのが 本当に良くわかって私も嬉しい。
よく世間では 「父親は、娘の結婚をたいてい寂しがる」 とか言うけどうちの父親は 何だか本当に嬉しそう。 私もこの年だし 高校教師も結婚を反対されるような 筋合いの人ではないので ブツブツ言われても困るけど。
高校教師の方もお母さんが 「結婚は女の子が主役やから できるだけ希望を聞いたげよ」って 「指輪も欲しいの買うたげて、 足りんのやったら『貸したる』から」 って、あちらはあちらでとにかく 三十路前の息子を結婚させたいらしく その為には協力はするし 実家から遠く離れての神戸住まいも ちょこっと眉間にしわが寄りつつ しょうがないかという状態らしい。
お互い見ず知らずの両家の親が 「三十路前に結婚」という 世間体のために自分の欲求を隠しつつ 何とか無事に二人を結婚させようと ひとつの目標に向かって進んでる。 それを考えたら「三十路」という 年齢のパワーはものすごい。 結婚した後にお互いが何を言い出すかは ちょっと怖いものがある。
お互い「もうそろそろ落ち着け」と言われ とにかく結婚させたいもの同士という 変な勢いはついているものの 両方とも喜んでくれてるのは事実で 指輪を買うのに某百貨店の 株主割引のツテが現れたり 新居を探すのに不動産関係の知り合い とかいう現実的な後押しもあって 祝福されて一緒になる事が とても素敵な事なんだと だんだん実感としてわかるようになった。
食事が終わった後両親と別れて 私と高校教師は難波へ出かける。 色々感想とか後のことを話しながら やっぱり今日の父親は素敵だったなぁと 初めて父親を誇らしく思う。 それはちゃんとお礼を言おうと思って 家へ帰った後、とても具体的に 写真の事と会の進行の事を例に出して 「ありがとうね」と 照れくさいけど言っておく。 何か学生を誉める時と似てるけど 具体例を出して伝えるのって大事よね。
人間、こうやって丸くなっていくのか?
2004年01月18日(日)
|
|
 |