毒茄子
レガお君



 彼氏の両親に会う

ついにこの日が。

高校教師のご両親に挨拶の日。
よりによって化粧ノリは最悪。
さらにマスカラを忘れていって
太目のアイラインで
何とかごまかすしかない。ギャー。

服はラメの入ったツイードの
スーツになってるスカート。
それに黒いタートルニットと
モヘアのグレーのカーディガン。
アクセサリーはパールで統一して
ピアスは一粒パールで
あとは淡水パールをレース状に編んだ
お気に入りのネックレスをしていく。

最初はスーツかと思ったけど
難波のがんこ寿司の個室なので
普段の仕事用仕様で。
アクセサリーだけ
きちんとしてればいいかと。
奴はジーンズにニットという
まるで普段の格好だし。

朝方目が覚めてちょっと緊張してたら
高校教師は普段どおりに
朝からお遊戯を持ちかける。
あんまりそんな気分じゃなかったけど
どうも収まりがつかないようなので
応じるには応じたんだけど
ちっとは人の気持ちも考えろよ。
初めてご両親に会う前に
エッチしてから出かけるというのもねぇ。

電車で難波まで出るのに
私の雰囲気がいつもと違うらしく
高校教師はちょっと楽しいらしい。
緊張してるか?って当たり前やろう。
が、電車を降りる頃には開き直る。
だって、私に文句があるというのは
私を選んだ自分の息子の
女を見る目に落ち度があるんだから。

そうやって背筋を伸ばす私とは反対に
今度は高校教師が「緊張してきた」と
店に行く前にトイレへ行ってしまった。
おいおい、しっかりしてよ。
奴がうまく場を仕切ってくれなくちゃ。
臨床仕込みの外ヅラを
なんとかうまく役立てたい。

お部屋へ通されたら
ご両親はすでに到着済み。高校教師は
「親父が先に飲んでるのに1000円」
って言ってたけど
きちんと待ってて下さった。
向かい合って座るのに緊張。

高校教師はお父さん似で、
髪の毛の量は違うけど顎の輪郭は一緒。
ちょっとイカツめで貫禄のある感じ。
男の子二人いるとこんな感じなんかな。
お母さんは目がくりっとしてて
下を向いたりしてるんだけど
時々チラッとこっちを見てる。
さすがに緊張する。

自己紹介してお料理を頼んで
みんなで乾杯したところで
「息子をよろしく」とお父さんから
いきなり結婚のお許しを頂いて
何だかうちの時と同じやなぁと
ちょっと気が楽になる。

後は高校教師の予想通り
お父さんは手酌でお酒をガンガン飲んで
ご機嫌でしゃべりまくる。
気になるお母さんもまずまずのご機嫌。
高校教師が私と付き合いだした頃から
お姉さん経由で私の仕事とか出身とか
大まかな情報は流れてたらしく
あまり根堀葉堀聞かれずに済む。

予約は2時間だったけど
ご飯食べちゃったら後はヒマ。
エンゲージの支払いをするのに
高校教師のお父さんのツテを使えば
少し安くなるという事なので
調整をお願いしてたんだけど
お父さんはここに来る前に
一人でティファニーへ行ってみたらしい。
何だかお茶目なお父さん。

で、食事の後に高校教師と私が
指輪の支払いに行くのに
結局4人で行くことになった。
歩きながら高校教師が
「二人ともかなり機嫌ええわ。
特に親父のあんなご機嫌は初めて」と
ほっとする感想を頂く。

みんなでティファニーへ押しかけて
正式にサイズ直し伝票を書いて
顧客情報用紙にも記入。
結婚相手の名前とか結婚記念日とか
新居の住所と引越しの日とか
色々書くようになっててさすが。
いいやん、結婚記念日書いておいたら
その近くになったら毎年DMなんかが来て
おねだりしやすくなったら最高。

エンゲージは決まったのでそのまま
マリッジリングを見に行く。
色々あるんだけど最近は
石が入ってるのが多くて気に入らない。
ぐるっと見て回ったところで解散して
ご両親はまたよそへお買い物。
私と高校教師は早々に撤収して寛ぐ。

とりあえず第一の関門を突破。
奴が言うにはご両親も
本当に喜んでくれてるみたいで
うちも嬉しそうにしてる。
早々に両家顔あわせの日取りも決まって
それが結納代わりになる。
先は長いなぁ。

あちらは高校教師のお姉さんが
11月に結婚してるから何となく
流れはわかってらっしゃるみたい。
が、奴の兄は独身で残ってるから
嫁を貰うのは初めてで
実際は舅・姑デビュー。
嫁デビューする私と
もしかしたら緊張の度合いは同じかも。
考えようによっては私たちの結婚で
色々様子を見て長男の結婚に備えるとか。

結納とか新居とか好きにしたらいいと
いちおう言って下さってるものの
本当に好き放題して呆れられても困る。
とにかく、うまく立てて
後々問題のないようにせねば。

姑攻略法もぼちぼち考えよう。

2004年01月24日(土)
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