毒茄子
レガお君



 熱い学生・ぬるい教員

ああどうして

こうもやる気がでないのでしょう?
あっという間に3月も半ばで
むかーし言われた
1月は行ってしまう、2月は逃げてしまう
3月は去ってしまうって
本当によく出来た格言だこと。

今日は朝から給湯室で噂話。
4月から来る新任教員について
一人は個人が特定できたので
臨床時代に一緒だった人達が
集まって色々と言ってる。

要は、30歳なかばで強烈な人らしい。
2年前から教員への転任を希望してたらしい。
今年度に転任した私ともう一人は
希望してすぐに転任してたから
もしかしたら「何であの子達が先に」って
ムカつかれてたらどうしよう。

同期の子に聞いても
先輩としてのその人は
ひたすら怖かったらしい。
「がっつーんと正論を感情的に述べる」って
ぎゃー。
さて、本物はどんな感じか
楽しみでもあり心配でもあり。

学生達は2月に行った実習で
ケースレポートを1本書くことになった。
某教員の強力なプッシュがあったんだけど
春休みの宿題と言う降って沸いた話に
一部の学生は大ブーイング。
確かに数コマちょろっと講義をして
2週間で書けるほど甘いもんでもない。
何だか中途半端で終わりそう。
という事で教員ともども
モチベーション低くなりがちな取り組み。

私も「やる気のない奴は適当でヨシ。」
というぬるいスタンスで考えてた。
実際こないだの実習は看護過程の展開で
実践レベルとしては言うほど高度ではない。
しかも最初からケースを念頭に入れて
文献検索も情報の整理もしてないから
後でどうにかするとなると
なかなか調整も難しい。

学生もいきなりの話で
嫌々ながらかなぁと思ってたんだけど
ある学生と話をして反省。
もともと彼女は前回の実習での実践は
学年トップクラスの点がついてた。
ターミナルの患者さんを受け持って
精神・身体・霊的側面からきちんと関わり
何より患者さんから頼りにされてた。
臨床からも「よくやった」と誉めてもらい
私もすごいなぁと素直に認めてた。

実践の内容がしっかりしてるから
ケースを書こうと思ったら
切り口がいくつもあって、絞るのに困る。
身体にも心にも魂にも
きちんと向かい合えた結果を
余すことなく表現するとなると
春休みの2週間では到底無理。

だからどれかひとつに絞るかとか
全部を浅く広く押さえるかとか
でもそうするとせっかくの実践が
表現し切れなくてもったいないとか
落としどころが難しい。
彼女にしても今回の実習は
とても印象深かったらしく
達成感も大きかったとのこと。

必修の企画でもないので
「まぁ、とりあえず思うように書こう。
そんなに肩肘張らなくっていいから」
って言ったら彼女の返事は
「今回の実習がすごく良かったから
ケースもきちんとやりたいんです。
だから頑張ります」って。すごいやん。

何かのきっかけで学生って変わる。
「面倒なんだろうな」ってこちらが
勝手に思い込んではいけない。
彼女にとって今回のケースは
ある患者さんと出会って
とても一生懸命お世話をして
その自分の頑張りと患者さんの生き様を
きちんと振り返って確たる学びにするのと
「こんな人がいたんだよ」と
他の人に伝えることが出来る大切な機会。

そういう風に意味や充実感を見出せたら
放っておいても学生は頑張るし
それが本来の意味での
「学び」のあるべき姿なんだと思う。
私も学生の意気込みがよーく解ったから
精一杯お手伝いしようと思う。

受け持った患者さんは
実習が終わった次の週に亡くなった。
きっと天国から彼女の頑張りを見てる。
だから学生に
「仏壇に供えるぐらいの気持ちで頑張ろか」
と励ましの言葉をかけておく。

やっぱりこの仕事は素晴らしい。

2004年03月16日(火)
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