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■ リタイアの理由
久々に学校へ出勤すると
実習でつまづいた学生が 退学すると言い出してて 本日面接に来るとの事。 元々成績は良くてその実習も 側から見てる分には上手く行ってた。 記録もしっかり書けてたし 元々の感性もいい感じの学生。
なのに辞めたいって。 彼女の中で実習は 全然うまく行ってなくて 本当に体調が悪くて休んだのが よりによって受け持ち患者の 手術当日だったりする。
術後の観察ができないとなると そのままでは実習合格はできず うけもちではない他の患者さんで 術後のプロセスを踏む事になる。 それってかなりの負担でもあるけれど しょうがないと言えばしょうがない。
彼女は手術日とその翌日は体調が悪く 「週明けは行けると思います」 って言ってたのが、いきなり退学希望。 2年間頑張ってきたけど 途中の実習でしんどかった事は 何度かあったらしい。 今回は最初の実習でつまづいて このまま1年は乗り切れないと思ったらしい。
選択肢は退学・休学・補習実習。 すぐに結論を出す必要はなくて ちょっと休んで様子を見ても 良い様に思う。 彼女がなんで看護学校に入ったのか 今はわからないけど 看護や患者さんが嫌になってる訳じゃない。
記録を見ててもいい感じだし 患者さんともきちんと関われてた。 だけど自分では満足行かないって グルグルと悩んでたらしい。 それをまた他の学生の誰にも相談してない。 弱みを見せたくないのか?
病棟の婦長さんも 「完璧じゃなくていいのよ」って 言ってくださってるのに 彼女にはそれが伝わらないらしい。 プライドが高過ぎるというか 不器用というか何というか 生きにくそう。
その一方でこのまま無理に進んでも 彼女が消耗するだけのようにも思う。 看護はステキな仕事だけど 誰もが楽にこなせる仕事じゃない。 そこを無理に進んでいくのは 彼女も彼女に世話される人も気の毒。
教員が見てる分にはもったいないと思う。 けど、それも彼女の人生だから ちょっと立ち止まって考え直すのも 大事なんじゃないかなぁと思う。 まだ若いし、やり直すにも十分。
自分の真面目さで潰れる学生もいれば 指導者や教員を責めるばかりで 自分のするべき事は さっぱりダメな学生もいる。 見事に両極端だけど どっちのタイプの学生も増えてて 彼女たちの「生き抜く力」って どうなってるんだろうかと思う。
そういうの、学校では教えてくれないし。
2004年05月17日(月)
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