毒茄子
レガお君



 初仲直り

結局ろくに眠れず。

ベッドから2回落ちて
その時は驚いた高校教師が
引っ張り上げて布団をかけてくれる。
が、その後はまた
ひとり隅っこによって寝てる。

ちょっとウトウトした朝方
高校教師がモゾモゾ近づいてきて
服の中に手を入れてきて
そのままひととおりお遊戯。
よく夫婦ゲンカはエッチで仲直り
とか言うけどあまり気分よくない。

奴は一晩寝て
スッキリしてるかもしれないけど
私は一晩悶々として寝不足で頭も痛くて
昨日より数段ご機嫌は悪い。
都合よくあっさりと
エッチなんてさせてやるものか。
という事で形勢逆転の模様。
頭が痛いからとか適当なことを言って
のらりくらりと逃げる。

まぁ結局お遊戯が済んでから
ご機嫌が直ってるのを確認して
昨日のことについて話を聞く。
「で、昨日黙っとったんは何?
私が悪かったんは重々承知やけど
ぶすっと黙ってたらどうしていいか
わからんやん」と端的に。

奴の言い分としては
「あの状況やったら誰でも怒るやろう。
でも散髪行っときたい気持ちも解るから
怒るに怒れんかってモヤモヤしとった」
って案外正直に言うのね。宜しい。
「結局あの状況は
放っといてほしかったん?」
「うん、多分」
という事で今後シカトしたら
こちらも放置という事で。
何とかひと山乗り越えた。

仲直りしたので奴の実家へ出直す。
朝方寝不足で頭が痛いと言ったら
珍しく運転を買って出てくれて
優雅に助手席で過ごす。
3度目の実家は相変わらず気を使う。
奴のお母さんと話してて
うちの母親が色々口を挟むと私が言ったら
「お母さんにも色々夢があるのよ。
こっちへ来たら好きに出来るから
今のうちに言う事聞いてあげたら」って。

何気に問題発言。
高校教師も
「おかん何ゆうてんねん。
そんな気無いくせに」という感想で
私も「好きにしたらいい」を
そのまま素直には受け取ってない。

「今のうちはお母さんのいう事
聞いてあげたら」って
うちの母親が聞いたら
「嫁に『やる』んじゃない。
うちの娘はうちの娘なんだから」
とか言い出しそう。
なかなか複雑ではある。

一緒にお茶飲んで気を使い
高校教師は高校教師で「女同士は怖い。
おかん、目は笑ってなかったりする」
とか言うしで肩の凝る状況。
お父さんは真っ黒に日焼けして
口元にヒゲなんか伸ばしだして
相変わらずかわいらしいんだけど
帰るとなるとお土産攻撃もあって
いるものはちゃっかりもらって
いらないものは丁寧に断って
これまた気を使う。

実家での用事が済んだら毎回
高校教師は「お疲れさん」と私に言う。
奴なりに私の気苦労はわかってるらしく
帰りの車も運転してくれて
「しんどかったら寝てていいよ」って。
うまく仲直りできて良かった。
初めて会った奴の兄(5つ上)の外見は
どうも奴より若かった。
残る未確認家族は小姑(姉)のみ。

最難関かも。


2004年06月06日(日)
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