毒茄子
レガお君



 正確な評価とは

7月も終わり。

高校教師は着々と荷造りをして
「だいぶ片付いた」と
写メールを送ってくるんだけど
どうも散らかしてるようにしか見えない。
私の部屋はそれ以上に散らかってて
予定日の引越しは難しいかもしれないと
ひとり密かに思ってる。

入籍日まで5日間の余裕があって
3日前ぐらいから同居して
家の中を片付けようと思ってるんだけど
さーて、予定はかなり未定。
何をどの順番で持っていくか
そういう事も全く未定。

夏休み前に行った
看護過程の実習の評価が出て
なかなか厳しい内容になった。
アセスメントが弱いのが数人いて
これは再履修か?と思って
上の教員に相談したら
評価基準的にはクリアだと言う。
基礎実習だからってええのか?それで。

アセスメントの内容と言えば
情報を分類した上で
1、正常・異常の区別が出来て
2、疾患と症状が関連づけられてて
3、疾患・症状が患者の安全・安楽・生活
  に及ぼす影響が言えて
4、大まかな援助の方向性が出せる
と言うもの。

それをヘンダ−ソンの14項目で
ひとつひとつ見ていくんだけど
どうにもこうにもうまく行かない。
ある学生は自分が関わった排泄の領域だけ
きちんとアセスメントできた。
が、呼吸・循環・体温・運動といった
他の分野はもうメロメロ。
評価基準は「ひとつの項目で
必要なアセスメントができれば良い」
というものだから彼女は排泄領域ひとつで
いちおう最低ラインの合格はできる。

また他の学生は上の4つの項目は
流れに沿って書けていても
病態の知識が足りなかったり
誤った理解をしてるので
内容と言うか解釈に嘘が多い。
それでも講義の進度も考えて
知識も十分ではないから
必要な項目が挙がってればOKだと言う。
基礎実習だからってええのか?それで。

確かにまだ講義が終わってない分野の
疾患の患者さんを受け持ったんだけど
それを補うためにわざわざ時間をとって
医師から病状説明をしてもらってる。
それで何とかしてほしいと思う。

実習が既習の知識の統合だと言うなら
疾患の理解は絶対に必要だと思う。
そこを抜かしておいて
看護過程が展開できたらいいと言って
アセスメントの真似事をしても
妥当な解決策が出るとは思わないし
そこがこけたら実施なんて
意味がないようにも思う。

そういうアセスメントの評価とか
「問題がひとつでも挙げられたらOK」
とかいう評価基準を元に
臨床指導者と評価をつけてると
何だかだんだん自分が
臨床実践からズレていってるような
いやーな気分がする。
教育の手法として色んな段階があって
いっぺんに何もかも到達するのは
無理だとはわかってても
お腹の中はモヤモヤしてる。

このままスルーしたら
次の真冬の実習まで看護過程を
どうこう言う機会はなかったりする。
この完成度で半年放置して
真冬に実習に行ったら
さらに忘れててとんでもない事になりそう。
だから実習の単位は認定しても
アセスメントは補習しようかなと考えてる。

でも、本当はそれはおかしくて
合格と認めてるくせに
個々の教員の裁量で補習だなんて
それで本当にちゃんとした評価だと
言っていいわけがない。

これが現状。どうにかしないと。

2004年07月30日(金)
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