「笑って」


「いつも可哀想だったよ」「ちゃんと伝わってるかな」

「ちっちゃな嘘が多いんだもん」「今度ゆっくり話そうな」

「どうしても言うべきことと、言う必要のないこともあるの」

「もうさ、よくない?」「だって逃げるんだもん」

「それはお前がまだ遊びたいっておもってるからだろ」

「信じられないし、信じようともおもえない。信じる気もない」

「大人になりなよ」「どれだけ人を頼りにして生きてきたかだよね」

「客観的にしかみられない」「勝ち負けとか、なにそれ」

「無理だね」「それってすごいことじゃない?」

「あんたが死んだら悲しいよ。だからそんなこと言わないで」

「もうちぃさんのこと好きじゃないとおもうよ」

「あたしちぃのこと見つけたくなかった」「なんか買ってやるからな」

「大丈夫だよ。ちぃは大丈夫。ちぃは強いんだからね」

「どうしてこうなったのか考えても原因がわからないんだよね」

「新しい携帯買ってたよ。連絡こなかったの?」




「ちぃがそんなんじゃ誰だって逃げてくよ。それは当たり前だよ」




「俺はいいよ」「お互いプライドが高すぎるんじゃない」

「本当に好きだったんですね」「最近癒しがないって言ってたよ」

「言った責任もあるけど、でも、相手にそこまで言わせた責任は?」

「すごい疲れた顔してた」「なにまた強がってんの」

「メールありがとうね」「これでやっと安心だとおもったのに」

「自分を見失うのはダメだよ」「それは違うよ」

「俺が中途半端にしてきたから。こうなったのも俺の責任だよ」

「本当に好きだったから付き合ったんだとおもう」

「もっと必死になりなよ」「みんなすぐはそうおもうんだよ」

「好きとか嫌いとか、もうそうゆう次元の話じゃないでしょ」

「たぶん、まだ好きなんだよ。だけど、」

「これが限界だったんだよ」「憎いなんておもうわけないじゃん」

「最後の方はもうちぃと関わるの怖くて仕方なかったよ」

「ホントは病院行ったんだって。そしたら、鬱だった、って」

「絶対なんてないよ」




「ちー」





「“彼女のいちばん好きなところは?”

 って聞いたらね“笑顔”って笑いながら言ってたよ」

2006年07月20日(木)

魔法がとけるまで。 / ちぃ。

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