今ならできるのに。


あたしはこれからなにがあっても

自分が大切にしたいと想った誰かに

あんな酷い仕打ちをすることはないからね。

絶対。これだけは言える。



代償はホントにホントにとてつもなく大きかったけど、
でもおかげで、なにものにも代えられない強い気持ちができた。

後悔したって今更。
なにも変わったりするわけじゃないよね。


あたしはやっと、

本気で彼のことを想うことができる。





ありがとね。好きになってくれて。

“大切にされたかった”なんて、最後に言ってごめんね。





なにひとつも、信じられなくなってたんだ。
だからダメになったんだ。

「信じられない」って「信じようともおもえない」って
そう言われたとき、あたしはなにがなんだかわかんなくなって。
たぶんもうそのときから、こうなるしかなかったのね。


絶対、だよ。

大切な人と向き合うことから逃げるなんて
あたしはもう絶対に、二度としません。


1ヶ月。
本当に別れてから1ヶ月、考えて考えて考えて。
進んだり戻ったり立ち止まったりしながら、
でも、たったひとつの答えに辿りつくことができたんだ。


あたしはこれから先、

この気持ちが続く限り彼だけを想って生きます。


“あの人”のときは、自分の意思よりも
ただズルズルしてきただけだったかもしれないけど、今度は違う。


彼は、最初から最後まで
あたしを100%でみていてくれたんだ。
だけどあたしは、彼をどれくらいちゃんとみていたんだろう。
いろんなことが分かった今、
結局あたしは自分の内側しかみていなかったような、
彼のことなんて考えてなかったようなそんな気がして仕方ないよ。


「HEDWIGみたいな気持ちだった」

そう言って、彼があたしを“裏切り者”にしたときに、
あたしは勝手に裏切られた気持ちでいっぱいになったんだ。


「本当は病院ちゃんと行ったんだって」

なんて知らないことを他人に聞かされたときに、
なんとも言えない疎外感と胸の痛みでボロボロ泣けたんだ。



あたしが彼にしてきたことと同じだったのに。
気持ちを考えていなかったからこそ、あたしは自分で潰れたの。


ただ彼が 「ひとりだ」 と

そんなふうにおもわせたりしたくなかったのに。

あたしがいるから、と

絶対に裏切ったりなんかしないからね、と

ホントはそう言えたら良かった。


なのに


やっぱりあたしは

無条件でそんなことおもったりできなかった。

自分がいちばんだったから。


信じてくれていたのに。

本当に愛してくれようとしていたのに。


今なら、できるのに。

2006年08月01日(火)

魔法がとけるまで。 / ちぃ。

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