| あたしの神様。 |
淋しくて 淋しくて 淋しくて 堪らなかった。 ひとりになることが怖くて、無意味に電車を1本見送った。
いつだってこんなに大勢の人間が溢れかえってるのに なんでいつも誰ひとりとしてあたしを好きじゃないんだろう。
どうしてつかまえててくれないんだろう。
なんて。相変わらずだね。 呆れちゃうくらい傲慢なあたし。
違うの、そうじゃなくて。
なんて未完成なあたし。
“あの人”の声をひとりで聴いてたら涙が出て仕方なかった。
楽しい思い出と痛い思い出がいっぱい。なにもかもにも。 それでもなんだか元気になれちゃうのはたぶん、 あたしは“あの人”もいた仲間たちが好きだったからなのかな。ね。
“あの人”はどんな想いを知ってるんだろう。
いつもどうしても棄てきれない想いがあるんだろうか。 そんなことばっかりうたってた。 だから今も昔も、そんな気がしてならないや。
あたしは“あの人”になりたいけど、でもなりたくない。
“あの人”の身勝手さや愚かさやそのなにもかもすべてが どうしてもキレイなもののように感じてしまう。
きっと、好き、とかそういうのとはまた違って。
あたしの汚れない心の部分。 なによりも神聖な。
まるで神様みたいだった。
彼、のことを、言葉にするのはまだ痛すぎてしまうから だからあたしは決して口には出せません。
なにが、とか。
どうして、とか。
どこが、とか。
そんなのわかんないから答えられない。
ただ大切にするべき人はこの人だ、って。おもった。 あぁ、あたしはこの人をしあわせにしたい、って。 彼の儚さや弱さ、過去すらすべて受けとめたい、って。
想った。
それは嘘なんかじゃなかったのに。
それでも出来なかったのはなんでなんだろう。
・・・なんて、考えても。 やっぱりわかんないから答えられない。 ぐるぐるするばっかりで出口が見つかる気さえしない。 いつかわかる日がくるのかな。
その答えがわからなくちゃ、あたしは誰も大切になんて出来ない。
“あの人”は、どんな想いを抱えてきて、 あたしの知らないことをどのくらい知ってるんだろう。
答えがほしい。
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2006年08月09日(水)
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