非日常的日常
nao



 走った記憶

最後に走ったのが、いつだったのかどういう状況だったのか覚えてない。
覚えておけば良かった。

たぶん介護で・・・だと思う。
いつかランナーズハイになってみたかった。

介護の夢も見る。
今の仕事があるのに、介護の仕事もしていて、どっちを優先したらいいか悩んでる夢。
現実は介護はもうできない。

今までつんできた経験もすべて、役に立たない。
入院してるとき、年配のご婦人に好かれて頼られた。
私はけっして甘いだけの介護員じゃなかったけど。
話は聞いたからか?

杖を持って買い物をするのは大変だ。
この不自由さにもなじむんだろうか。


脳のMSが減ったのか増えたのか・・・・今の状況からみて、まだあるとしか。
あるからこんな風に脚に力が入らない。
杖を持つ生活にはなれた。

ただ介護の仕事を続けたかった。
そしてもう一度走ってみたかった。

これから進行していき、いつか車椅子になる前に。
歩けることをしておこう。
今度こそ、最後に歩いた記憶はしっかり覚えておこう。

2007年07月05日(木)
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