平素に在り

2005年11月18日(金) 読書

「下流社会」間もなく読了。

目次はちょっと挑発的な感じだったが、
内容は特に新鮮ではないかな。

日ごろ感じていることが
書いてあるだけ。

しかも、結果と原因がよく分からない。
所得が低いと「下流」で生活態度が悪く教育水準が低いのか、
教育水準が低いから「下流」で生活も荒むのか。

それぞれの階級の「決め付け」も
ちょっと極端かなと思う。
数パーセントから10%くらいの
相対を絶対化している気がする。

例えば、性格の自己評価で「明るい性格」という人が
上流 41.3%、
下流 29.6%。

たしかに差があるが、
「そりゃ収入が多ければ明るくなるわ」
程度の差で、それを勝ち組は明るく社交的、
負け組は暗く非社交的とレッテルを貼るのは乱暴かと。

アナリストらしく、マーケティング分析としては
外していないが、人間観察的には洞察力が足りない。

10年くらい前から、こんな時代を
堺屋太一は予言していた。
彼は、収入がなくても幸福になれる社会
と言っていたが・・・。

第一、自分がどの階級にも当てはまらないから
ピンと来ない。


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こうたろう [MAIL]

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