「下流社会」間もなく読了。
目次はちょっと挑発的な感じだったが、 内容は特に新鮮ではないかな。
日ごろ感じていることが 書いてあるだけ。
しかも、結果と原因がよく分からない。 所得が低いと「下流」で生活態度が悪く教育水準が低いのか、 教育水準が低いから「下流」で生活も荒むのか。
それぞれの階級の「決め付け」も ちょっと極端かなと思う。 数パーセントから10%くらいの 相対を絶対化している気がする。
例えば、性格の自己評価で「明るい性格」という人が 上流 41.3%、 下流 29.6%。
たしかに差があるが、 「そりゃ収入が多ければ明るくなるわ」 程度の差で、それを勝ち組は明るく社交的、 負け組は暗く非社交的とレッテルを貼るのは乱暴かと。
アナリストらしく、マーケティング分析としては 外していないが、人間観察的には洞察力が足りない。
10年くらい前から、こんな時代を 堺屋太一は予言していた。 彼は、収入がなくても幸福になれる社会 と言っていたが・・・。
第一、自分がどの階級にも当てはまらないから ピンと来ない。
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