平素に在り

2006年01月10日(火) お金・今年の経済・相場

お金っていうのは、すごい。
大抵のことは解決する。
健康や愛情や感動は買えないけど。

おいしい食べ物・酒・旅行。
いい医療・いい教育・家・車。

一方で、犯罪には多くの場合、
借金や貧困が絡んでいる。

誰でも、「お金」に多かれ少なかれ
縛られている。
どんな金持ち、そう実業家や芸能人でさえ
満足しない。

例えば、堀江社長が、豪雪地帯の義援のために
100億使えるか、といえばそれはできない。
会社の金を利益に結びつかないことには使えないのだ。

ところが、私が株で10億儲けたとする。
これは、自由な金である。
雪国に気の毒なお年寄りがいれば
寄付する事もできる。

てことで、投資を何故するか。
「景気がいいって言うけど、自分には全然
 実感がない」という話を聞くが、当たり前である。

企業は好業績でも労働分配率を上げることは
ないだろう。つまり好景気の果実は通常の
勤め人には回ってこないのだ。

株式会社は実際、株主だけのものではなく
多くのステークホルダーのものなのだが、
良いか悪いかは別にして、利益は株主に
分配・還元すべしという時代だ。

実際、配当のインカムゲインは
銀行の預金の利回りを上回っている。

さて、それではどうやって株を買うか。
銘柄の選択も難しいが売買のタイミングも
難しい。

マネー雑誌や新聞記事などは、もちろん
チェックすべきだが、大事なのは
自分の考えをしっかり持つこと。

証券会社の営業やアナリストの投資判断
などを根拠にするのは一番危ない。
彼らはしばしば過つが、決して補填はしない
し、お詫びもしないことを肝に命じておくべきだ。

さて、今年の経済と相場。
為替は1ドル100円に近くなる。
(ただし、上場企業の下期想定レートが
 105円から110円なので、その付近では
 日銀の介入も予想され神経質な展開)
石油価格は高止まり、貴金属もインドや中国の
需要は堅調で高い。

本当は金の現物でもたっぷり買えれば問題ないが
普通のサラリーマンでは無理。
では、日本唯一の金鉱山所有会社の住友金属鉱山。
ただし、ドル建ての金価格は円安で相殺されるので
要注意。

円高で金余り(日銀はいずれゼロ金利解除するだろうが
夏くらいか)で上がるのは内需関連株。

昨年上がった銀行・不動産に変わり、小売業が現在は
活況である。初売りの好調、厳冬による衣料品販売の
好調などが理由。

ここで迷うのは、今から何を買ったらいいのか、である。
既に、昨年からの上昇相場で、一通り物色された感がある。

ここでは、先を読むことと、大きな流れを読むことが
大事。おそらく昨年末くらいに株をはじめた人は
意外と損をしていると思う。

それはおそらく、銘柄が悪かったのではなく
時期が悪かったといえよう。
明らかに急激過ぎた上昇相場では、調整局面が
必ず訪れる。

不動産・銀行・商社。
このセクターで三井不動産・東京三菱・三菱商事
あたりは、日本復活のど真ん中銘柄で1年くらい
のスパンで見れば一番確実である。3末には
配当ももらえる。

私みたいなハイリスク・ハイリターン狙いなら
新興市場の銘柄。
不動産証券化・M&Aの2337(アセットマネージャーズ)
バイオベンチャーの4563(アンジェスMG)

銀行。不動産は現在、下降中だが
下がってきたときに拾い、上がったら売る、のが
鉄則。好業績銘柄は必ず上昇。

ただし、大地震などは読めないのでこれも
リスク。


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こうたろう [MAIL]

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