+ BLUE Diary +
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「あれー?」
朝起きると、外は白。 いつもよりだいぶ早くて、ちょっと信じられなくて、思わず窓を開けて手で触ってみて、ようやく信じる気になる。 きのうの夜は全然、そんな感じじゃなかったのに。 見渡す限り外は、白。
吐く息も、白い。
しばらく惚けたように目の前の白をながめていたら、
「おっはよー」
と、懐かしい声がした。
見回すとベランダの物干し竿の上にふわりと、彼は降り立っていた。
「…おはよう」
「ゲンキだった?」
「うん、そっちは?」
「へへへ」
「なに?」
「ことしはちょっと頑張っちゃったー」
ふ、と音もなく私の目の前に降り立って、彼はえっへん、と胸を張った。
「頑張っちゃった?」
「あれ、間違った?」
「何が?」
「今日、誕生日じゃなかったの?」
「え」
「あれ、間違った?」
そう言って残念そうに彼は俯いた。 …誕生日?
「間違ってないよ」
「ほんとに?」
「うん」
すると彼は、「よかったぁ」と笑った。
「あのね、今日雪降らせるために、今年は頑張ったの」
「そう、なの?」
「うん!」
「なんで」
「ん?」
「なんで私の誕生日のために?」
「あのね、来年は、来られるかどうかわからないの」
私の質問に、ちょっと残念そうに彼は答えた。
「はじめて逢ったとき、雪好きだって言ってくれて嬉しかったから」
だからプレゼントだよ。 その声はまた、上の方から聞こえた。
たんじょうび、おめでとう
ということで、これは明日がお誕生日のそらゆめちゃんにささげますー。 おめでとーう。 今日降った雪に便乗してみました。 朝起きたら一面白なんですもん。 びっくりしました。 早いですよ、雪降るのが。 …ホワイトクリスマスとかどうだろう。 ……空しいから嫌だな(爆) とにかく間に合わせましたので。 ええと、返品は不可能です(キャー!!)
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