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2002年12月09日(月)


「あれー?」

朝起きると、外は白。
いつもよりだいぶ早くて、ちょっと信じられなくて、思わず窓を開けて手で触ってみて、ようやく信じる気になる。
きのうの夜は全然、そんな感じじゃなかったのに。
見渡す限り外は、白。

吐く息も、白い。

しばらく惚けたように目の前の白をながめていたら、

「おっはよー」

と、懐かしい声がした。

見回すとベランダの物干し竿の上にふわりと、彼は降り立っていた。

「…おはよう」

「ゲンキだった?」

「うん、そっちは?」

「へへへ」

「なに?」

「ことしはちょっと頑張っちゃったー」

ふ、と音もなく私の目の前に降り立って、彼はえっへん、と胸を張った。

「頑張っちゃった?」

「あれ、間違った?」

「何が?」

「今日、誕生日じゃなかったの?」

「え」

「あれ、間違った?」

そう言って残念そうに彼は俯いた。
…誕生日?

「間違ってないよ」

「ほんとに?」

「うん」

すると彼は、「よかったぁ」と笑った。

「あのね、今日雪降らせるために、今年は頑張ったの」

「そう、なの?」

「うん!」

「なんで」

「ん?」

「なんで私の誕生日のために?」

「あのね、来年は、来られるかどうかわからないの」

私の質問に、ちょっと残念そうに彼は答えた。

「はじめて逢ったとき、雪好きだって言ってくれて嬉しかったから」

だからプレゼントだよ。
その声はまた、上の方から聞こえた。

たんじょうび、おめでとう



ということで、これは明日がお誕生日のそらゆめちゃんにささげますー。
おめでとーう。
今日降った雪に便乗してみました。
朝起きたら一面白なんですもん。
びっくりしました。
早いですよ、雪降るのが。
…ホワイトクリスマスとかどうだろう。
……空しいから嫌だな(爆)
とにかく間に合わせましたので。
ええと、返品は不可能です(キャー!!)


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