+ BLUE Diary +
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きのうは13時間、今日は9時間働いてきたよ! 明日は朝番です。わー!
ということで超ギリギリですがバレンタイン小説でーす! とりあえず、日記にUPでいいですかね…。 そのうちどっかのページにUPします!
《明日、借りてた本持って行っていい?》 《やだ。重いもん。買物中持ち歩くのやだ。うちまで持ってきて。》 《はあー?遠回りじゃん!》 《いいじゃん、わたしとマコトの仲じゃん!》
ハッピーバレンタイン?
テストも終わってすっかり春休みムード満点の晴れた朝、テレビをつければ画面ではチョコチョコ、チョコチョコ、チョコの話題ばっかり。 マコトと遊ぶ約束をしていたわたしはそのことをすっかり忘れてて、(だってきのうの夜すべりこみで最後のレポートメール提出したんだもん)あわてて部屋の中を漁ってみたら、出てきたのはやっぱり、自分で食べるように買い込んだ板チョコだけだった。 とりあえずその板チョコをテーブルの上に置いて、あさごはんのトーストにかじりつきつつ牛乳を入れたコップの中の自分と相談。
(これ、あげとくべき?) 【いやいや、でも二年連続板チョコっていよいよあやしくない?】 (そもそも、どうなの、マコトくんとは) 【いや、どうなのって!】 (好きなのかなー) 【なのかなーって!】 などと白熱した討論を繰り広げていたら思いの外時間が経っていたようで、まだトースト半分しか食べてないのにインターホンがぴんぽーん。 あわてて残りのトーストを押し込んで牛乳で流し込んでインターホンの受話器を上げて耳に当てると、『おまえ、俺に遠回りさせといて寝てたとかじゃないよな?』とマコト君の声。 「寝てないよ!ちょっと考え事してただけだって!」 するとインターホンからは、『はあ?』というお返事。 インターホン越しに話しているのもマヌケなので(だってドア越しにちょっと声聞こえるし)急いでお皿を流しに置いてジャケットとマフラーとかばんをつかんで玄関へ向かって一度戻って机の上のチョコをかばんに突っ込んで玄関で靴をはいてドアを開けた。 「おはよ。はい、本」 「ん。おはよう。わざわざご苦労」 「偉そうだなー、もっとかわいくありがとー、とか言えないわけ?」 「言っても気持ち悪いでしょ」 「まあたしかに…」 「気持ち悪いんかい!」 「いやー俺とわたるの間でそれは今更だった」 「どーいう意味」 「べつにかわいこぶる必要なしって意味」 ん? それってどういう意味? と思って、わたしが微妙に黙り込むと、いつも「だんまりかよ!」って突っ込むマコトまで黙り込むので『えー』と内心焦りつつ下駄箱の上に本を置いて外に出てドアに鍵を掛ける。
なに、このいつにない雰囲気。
と思ってちらっとマコトの方を見てみると、多分わたしと同じことを考えているのだろうなっていう微妙な表情。 うわあ気まずいなあー、と思いながら上を見上げたら、青い空に飛行機が白い線を引いている最中だった。 いい天気。 「マコト、何が欲しいんだっけ?CD?」 「ん、あと携帯」 「え、携帯?」 「うん、もう諸々限界なんだよねー」 「もろもろってなんやねん」 「もろもろはもろもろだよ!」 普通に話しはじめればべつに普通なんだけどなあ…。 なんだろう、 天気がいいせい? ちょっと久しぶりなせい? それともバレンタインのせい?
「んじゃ都心の方?」 「うん」 「携帯かあー、いいなー」 「わたるも買えば?」 「無理。予算なし」 「んー、まあ、とにかく行くよ」 そう言われて、アパートの廊下でいつまでもうだうだ話していたことに気付いた。部屋のドアの前で。 うわー、アホっぽいなあー、と思ったら、ふと左腕が持ち上がる感覚。 え、と左側を見たら、手がマコトの右手と繋がっていた。
んん?
そのまま歩き出すマコトに引かれる形で歩き出しつつ、首を傾げる。 あれ、いつも手とか、繋いで、たっけ? あまりに自然で思い出せないのですけど、と思って、ちょっと歩く速度を早めてマコトに並んで顔を覗き込んでみたら、 「なんだよ」 って、はにかみ笑い。された。 「耳が赤いよ、マコトくん」 「うるさいな、そういうのは見ないふりしてよ」 「えー」 「えー、じゃなくて」 「えーー」 「もー、わたるしつこい!」 キュッと握られた左手。 同じくらいの力で、握り返してみた。
もー、バレンタインったら。
「あそだ、マコトこれ」 「なに?」 「チョコ」 「おお」 「板チョコだけど」 「はあ」 「なに、いらないの?」 「いや、いる、いるいる、板チョコ欲しいです」 「ん、じゃあ有り難く受け取りなさい」 「やっぱ偉そうだなー」 「今更なんでしょ」 「今更か」 「いまさらいまさら」 バレンタインだなんて、本命かどうかなんて、ね。 手を繋いで、駅まで歩いてる、んですから、もう。 いまさら、ね。
はい。 というわけで。 だからどっちやねん!っていう。 すいません、この二人はずーっとこんな感じなんでしょう。 んで、気付いたら結婚とかしちゃうか、別々の道を歩むか、めっちゃどっちかやね! うーん。 あの、ライフカードのCMの第一弾の方の二人みたいな感じかなー(←わかりにくい、マニアックすぎる)。あれ、ライフカードやったっけ?どこのカード会社だったかは定かじゃないけど。あの、第二弾はまつだりゅーへーくんだったやつね。 とりあえず、これは完全に坂本真綾の『ハニー・カム』をもとに書いたので、聴きながら読んでいただけるとめっちゃ嬉しいです! はい。 というかんじで、おつかれさまでーす! 明日も頑張ります。 お風呂に入ります。 でもその前にテレビ。(笑) あした、起きられるかしら…
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