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 アイリーン。  
 2002年07月31日(水)
 篠原一の「アイリーン」という本を読んだ。
アイリーンという名の女性にあった人は
何かしら苦しい状態から救われる,らしい。

アイリーンが特に何かをするわけではない。
彼女は人の話を聞いて,労わるだけ。
ちょっとした表情や仕草で。

そういう人は案外少ないかもしれない。
聞き上手,とでも言うのだろうか?
それだけでなく,初対面の相手にも
警戒心というものを抱かせないような
「労わり」を表せる人。

アイリーンを求める人はたくさん居ると思う。

聞き上手になりたいとは常々思うけど
わたしはいつも自分のことを話す。
何かを求めるでなく,話すだけ。
反省すべき点だと思う。

アイリーンが誰かを救うのは一度だけ。
アイリーンに二度会った人は居ない。

「一度きりしかアイリーンはアイリーンとして機能しない」

自分に読解力が無いのが悔やまれる。
わたしは完全には理解できなかった。
ただ漠然と何かを納得しただけで…。

「相手に合わせてアイリーンは表情を選んでいる」
そう書いてあった。
誰かを労わりながらも,実のところ
彼女だけは緊張していたのではないかと思う。
表情を選ぶことは緊張が伴うこと。
アイリーン自身にも
「アイリーン」が必要なのではないかと,思った。

何だか支離滅裂な文章…。
変な喩えだけど,明け方に見た夢のような
そんな余韻の残る本でした。








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