>> 逆重力 >>
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 濡れ衣。  
 2002年09月26日(木)
 


体が砂になるような
忘れられないあの感覚。
口をついてでる言葉は,
夢うつつでテレビを見ているような
くぐもった声が
頭で反響する。

...今喋っているのは
わたしだっけ...?

離人感?
アレをそう言うのかもしれない。
「わたし」は頭の奥のほうで
口から勝手に出てくる言葉を
ぼんやり聞いていた。

「ごめんなさい」
違ウ...。
私ガヤッタンジャナイ...。

ただ膝を抱え目を閉じて
嵐が過ぎるのを待った
あのときの,わたし。



...今は?



もう
あらぬ罪に
泣きながら血にまみれるのは

嫌だ。






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